消費娛樂

新化老街は台南進化区中正路に位置し、元は中山路(西辺街)、中正路(南辺街)を含んでいました。2本の老街の交わる形から「三角湧」となり、かつては山地の農家にとっての町の交易拠点となっていました。「三角湧」は進化老街の当時の繁栄を代表する場所で、交通の要所として絶好の場所にあることから、その100メートル圏内に市場が自然と形成され、商売が盛んな場所となりました。当時の「新化西門町」の名前は、多くのお年寄りにとって子供時代の懐かしい思い出となっています。

関廟は関聖帝君を祀っていることからその名がつけられ、300年におよぶ歴史を有する山西宮は全国の廟の総本山です。関廟市場は山西宮の近隣にあることから、地元住民にとっての台所とも呼べる場所となっています。かつての関廟は糖業王国で、経済が発展し、その豊かさは例をみないほどで、近隣の町は関廟市場を買い物の中心地としていました。糖業が衰退してもなお、周辺には公設市場に加え、いくつもの通りに店が立ち並び、肉粿、阿婆甜不辣、乙旺魯麺、土魠魚羹、羊肉湯といった見逃すことのできない伝統的なグルメが多く集まっています。朝早くに関廟市場に買い物に来る際には是非とも食べたい伝統グルメです。

有名な台南花園夜市は、台湾のほかの夜市ほどの 歴史はありませんが、短期間で400もの 屋台が出る大規模夜市へと発展し、台南市で一番の、また台湾で最も有名な夜市の1つとなりました。2013年には Facebookにおいて全世界で最もチェックインされたスポットの12位にランクインしています。グルメ、ファッション、ブティック、レジャーエンターテインメントの4つのエリアに分かれています。それぞれの屋台は注目を集めるために、店の宣伝を記したのぼりを高々と掲げ、
そののぼりがはためくさまはまるで戦国時代の軍隊を思わせるような活気に満ちています。

鴨母寮伝統市場は台南の多くのB級グルメの発信地であり、今なおその人気は衰えることなく、台南生活において重要な役割を担っている市場です。2017年の日本映画「ママ、ごはんまだ?」は、台湾と日本のハーフである一青妙の著作をベースにした作品で、鴨母寮伝統市場などの台南の風情が収められ、日本で公開されました。

青年路の東菜市は1908年に設立された100年を超える歴史ある市場です。府城隍廟と東嶽殿の近くに位置し、伝統的に裕福な家庭が東菜市で買い物をすると考えられていたために、昔は多くの物乞いたちがこの場所に集まっていました。そのため東菜市は別名「夭鬼埕」とも呼ばれていました。
値切り交渉をする伝統的な市場文化とは異なり、東菜市には古くから独自の売買精神があり、市場の店は商品の品質に対して強い自信を持ち、また、買い物客も店に絶対の信頼を寄せているために、値切り交渉を行うことはほとんどありません。このようなプライドと相互信頼の文化から、かつては「好額人菜市場(金持ち市場)」と呼ばれる東菜市独特のスタイルを生み出しました。

1950年開業の全美戯院は台南の歴史ある再上映映画館で、世界的に有名な映画監督李安(アン・リー)が幾度となく通い、映画に対する夢を育んだ場所です。この映画館の最大の特徴は、現在もなお手描きの映画看板を使用していることです。最新の3Dアニメ映画も台湾スタイルの手描きで表現され、独特の雰囲気を醸し出しています。散策の折には、台湾全土はもちろんのこと、世界でもあまり目にすることの少なくなった手描き映画看板を眺めてみるのもよいでしょう。

南部でよく目にする屋外夜市とは異なり、小北観光夜市は室内に設けられた夜市です。有名なB級グルメ、季節のフルーツ、ドリンクや冷たいスイーツ、ファッション、靴や帽子などのさまざまな商品が一堂に会した総合ショッピングモールとなっています。天候や車に煩わされることなく、歩行者は自由に散策しながらショッピングやグルメを楽しむことができます。

劇場には塩水(鹽水)一帯の政財界の名士がよく集まるようになりました。映画の上映だけでなく、劇団を招いて公演することもあり、当時この地域では、もっとも規模の大きい劇場だったと言えます。しかし、時代は変わり、永成戲院は2000年に営業を停止しました。その後、建物は台南市政府が改修しました。建物の中には、劇場当時の銀幕やヒノキの長椅子、古い映写機が残されています。館外には映画に関連したオブジェが設置されており、旧正月には昔の映画が上映されます。塩水の必見スポットですよ。

橋南老街(古い町並み)に来ると、聞き覚えのある音が聞こえてきます。それは老街の泉利打鐵舖(刃物店)から百年来毎日響いてくる音です。塩水で最初につくられた街道の橋南老街は月津港が堆積物によって機能しなくなると徐々に衰退していきました。数百年前、商人が集まった港のにぎわいはもう見られませんが、整然と並んだ町家建築が今でも往年を物語っています。橋南歴史文物館(橋南歷史文物館)で、この地の歴史に触れたり、橋南咖啡館でゆっくりと当時に思いを馳せたりするのもいいでしょう。
早い時期に老街に建てられた北帝殿は、薬籤が有名な玄天上帝を祀ったもので、今も参拝者が絶えません。老街附近を散策するなら、近くの點心城で鹽水意麵(塩水意麺)や豬頭飯(豚骨スープで炊いたご飯)、豆簽羹(大豆麺入りとろみスープ)を食べるのもおすすめです。お腹がいっぱいになったら、銀鋒冰菓室で、紅豆牛奶冰(あずき入りミルクかき氷)や隠れメニューの西瓜檸檬汁(スイカレモンジュース)を仕上げのデザートにするのが、玩橋南老街の最高の遊び方です。

尖山埤ダムを改築した尖山埤リゾートは、台湾糖業公司が経営を行っています。山々と湖に寄り添う園内は、美しい自然の風景が広がり、構内の至る所に緑が生い茂るほか、道沿いにはカラフルな壁画や、お子様の大好きな童心園親子パークもあります。園内に宿泊される場合は、江南会館、豪華なロッジ、有名な水上ヴィラなど各種宿泊施設が利用できるほか、設備の整ったキャンプ施設も宿泊におすすめです。
フォトジェニックスポットを一度に
尖山埤リゾート特有の美しい自然は、記念撮影の背景にぴったりです。園内に入るとすぐに、和の趣が色濃く漂う道が目に入り、両側には守り神のフクロウが印刷されたかわいいデザインの灯籠が整然と並んでいます。道の突き当たりには幸福祈願のための「祈福亭」があり、幸せの鐘を鳴らすことができます。そのそばに静かにたたずむ大きな赤い鳥居が、「幸福鳥居」です。鳥居に沿って下へ進むと、色鮮やかな赤い橋「映虹橋」が目に入ります。人目を引く赤い橋の上からは、湖畔の風景、紺碧の空、緑の池をのんびり眺められるほか、晴れた日には、静かな湖面に映る雲の光景を楽しむこともできます。ほかにも、逸興橋や、蜜蜂とカブトムシの生態パークなど、散歩や写真撮影にぴったりの数々のスポットが、探索に訪れる観光客の訪問を待っています。
湖を周遊する遊覧船で江南リゾートを探訪