安平区

港浜歴史特色遊戯場は、深海の冒険がテーマの公園で、5~12歳の各年齢層の遊具、高齢者のお散歩に適した遊歩道、日よけエリア等が設けられています。園内は大クジラ丘エリア、急流海溝エリア、サンゴ礁群エリア、緑藻トンネルエリアの計4つのテーマエリアに分かれており、各エリアのテーマごとにすべり台、ブランコ、トランポリン、ジップライン等の楽しいアトラクションが設置されています。また、夏にはミストエリアで定時にミストが噴き出し、子供たちが思い切り遊び、海の探検の楽しさを満喫することができます。

インクルーシブ公園である港浜歴史特色遊戯場は、港浜歴史公園の中にあり、隣には有名なランドマーク-大魚的祝福、安平フィッシャーマンズワーフがあります。設計段階で子供のアイデアやリクエストを取り入れただけでなく、周辺の安平港の環境、歴史やマスコットの剣獅の要素を結びつけ、最終的に子供らしさ、海の特色あふれる公園が完成し、子供たちに人気の遊び場になっています。
 
休日に子供を連れてどこに出かけるかまだお悩みですか?それならぜひ港浜歴史特色遊戯場に来て、子供と一緒に6匹の隠れ剣獅を探したり、すべり台、ブランコで遊んだりして、親子の楽しい時間を過ごしてみてはいかがですか?
 

陳保正厝は清朝統治時代から延平街にあり、清朝末期に福建から台湾へ派遣された海軍の陳織雲が日本統治時代に保正となった際の住まいで、典型的な三落式街屋となっています。後に延平街の拡張により前部分が取り壊され、中間、後部の構造を残すのみとなりました。内部には中二階と珊瑚石を使用した壁があり、中間、後部の中庭にはしっかりとした保極照壁(目隠し用の壁)があります。これは厚さ42センチのレンガを積み上げたもので、高さ約4メートル、幅約1.5メートルの大きさです。照壁には「保極」文字の八卦が刻まれ、上部には日月雲の装飾が施され、4つの角を4匹の蝙蝠が取り囲む、この建物最大の特徴となっています。

台南付近の海岸はオランダ統治時代から鄭氏時代を経て清道光2年までの約200年間、安平は台湾本島とつながっていない小島でした。安平と台南海岸の間の海は、当時、台江湾と呼ばれ、古代の大型艦船の出入りが可能な約5~6メートルの水深がありました。安平は一続きの砂洲の一つで、かつては一鯤鯓と呼ばれていました。安平の南から現在の二仁溪口付近にはほかに6つの砂洲があり、7つの砂洲はそれぞれ一鯤鯓から七鯤鯓と呼ばれています。安平の北は水路で隔てられ、北線尾の砂洲と面しています。この水路は台江湾に入るための要所であり、オランダ人は熱蘭遮城(安平古堡)を建設してこれを守りました。北線尾の北は鹿耳門とその間の港の砂洲に面し、こちらも台江湾に入るための要所となっています。

1622年にオランダによって建設された「奧倫治城(オラニエ城)」は、1640年に完成し、「熱蘭遮城(ゼーランディア城)」と改名されました。城は内城と外城に分けられ、内城は四角形をしており、ともに3階構造で、地下部分は倉庫として使用され、地上部分は2階建てとなっていました。上層の四つの角には稜堡が、2つの角の中間には北、東、南の3つの門があり、北門の扁額には「'CASTEEL ZEELDIA GEBOUWED ANNO 1634(ゼーランディア城建設1634年)」と刻まれていました。また、下層の4つの角にも稜堡があり、土台の各辺の中央部には半円堡が設けられ、その中央部分にそれぞれ井戸がありました。

北側には小門と階段があり、地下室の弾薬庫へ降りることができました。上下2層には雉堞(城の姫垣)が数多く設けられ、張り出した稜堡には見張り塔があり、稜堡はそれぞれ5つの大砲を備えた砲塔として使用されていました。城壁の建造にはもち米の汁、砂糖水、砂、牡蠣殻を混ぜたものが使用されていました。現存する城壁跡、半円形稜堡跡の中でも安平古堡は最大の規模を誇っています。

海頭社魏宅は清朝の水師副総兵である魏大猷の子孫の住宅です。もともとは海頭社文龍殿廟の境内左前方にあり、西向きでしたが、大正時代に現在の場所に再建され、南向きとなりました。安平海頭社魏宅は単伸手(棟が片側のみ)の安平では一般的な住宅構造です。レンガ造りで、壁には牡蠣殻灰が使用され、馬の背のように丸くなった切妻屋根となっています。建物の入り口には本来壁門がありましたが、すでに破損し無くなってしまっています。正庁(母屋)は伝統的なしつらえで、門の上には「景星慶雲」の扁額が掲げられ、左側には外に通じるアーチ状の小さな門があります。東側には主寝室があり、これは安平の典型的な住宅構造です。単伸手設計は現在の新しい住宅の増築設計にも用いられている手法で、安平の路地散策には見逃せない昔ながらの住宅です。

延平老街を歩いていくと、市仔街何旺厝と言えば誰でも知っている永豊餘の創業者である何伝家の居宅があります。1920年に建てられた有名な家屋で、現在では安平文化資産館となっています。非常に特殊な建築様式で、通りに面した幅が非常に狭く、2階へは中央にある小さく急な階段を上がらなくてはならず、1日に最高8人が階段で転倒した記録があり、見学の際には注意が必要です。文化資産館ではありますが、現在も何家の居宅であるため内部での写真撮影は禁止されています。

教育館は子供たちに適した場所で、多くの社会見学で子供たちがここを訪れます。いかめしい名前で、古い消防設備の展示や遊びながら学べる施設があり、身近で簡単な方法を使って防災の手順と重要性を理解することができます。

館内に足を踏み入れると可愛らしい消防車が目に入ります。正面にあるスクリーンでは消防車を運転して現場へと向かうインタラクティブなゲームを楽しむことができ、子供たちは防災ヒーローに夢中になるだけではなく、消防士の苦労も体験することができます。館内には煙や地震を体験できる施設があり、災害発生時の対応方法を学ぶことができます。さまざまな災害ビデオは家屋や消防車の模型を実際に使用することでより印象深いものとなり、子供たちの心をとらえ、学習に集中させることができます。見学後は子供達にプレゼントがあり、多くの親子が防災教育観を訪れる理由の一つになっています。

"環河街の運河星鑽エリアから安億橋の外側にある港エリアまでが、台南運河の美しい景観が楽しめる最高の場所となっています。運河クルーズが就航し、運河の魚が水面に躍り出て観光客に挨拶する様子を目にすることができます。両側にはモダンな高層ビルが立ち並び、岸辺には映画「祝宴!シェフ」の撮影現場となった金華橋とラブストーリーの木があります。虹のような新臨安橋、半月のような望月橋、光り輝く安億橋は夜になると運河を横切るように橋の両サイドがライトアップされ、水辺は台南のセーヌ川とも言えるロマンチックな雰囲気に包まれます。潮の満ち引きに合わせて特別に作られた平底船で頭をかがめて12橋をくぐり抜ける運河クルーズが楽しめます。
台南運河クルーズにつきましては立驛国際までお問い合わせください。"

「クジラの祝福」は、安平港にほど近い港浜歴史公園の新しいパブリックアートとして、台南市政府観光局が国内の著名アーティストである楊士毅氏に特別に制作を依頼したものです。作品は長さ23メートル、幅10メートル、高さ8メートルもの大きさで、クジラの上半分は3,714本のステンレス製パイプを溶接して組み立てられており、1本のねじも使わずにそのフォルムを表現しています。クジラの内部は台湾をイメージしたもので、634本のステンレスパイプを溶接して形作られています。また、448枚のカラフルなステンドグラスで形作られた台湾本島はその多様性の豊かさを象徴しています。このインスタレーションアートは重さ20トンで、下半分はクジラの腹部のラインを巧みに表現しながら作品の重量を支える構造となっており、2階部分に上がって「クジラのお腹の中」から海の景色や夕陽を眺めることができます。「クジラの祝福」を鑑賞するにあたって3つの意味がこめられています。1階からは見上げる448枚のステンドグラスで形作られた台湾は、この土地に対する尊敬と敬意を表し、2階から見下ろす台湾は、感謝を表しています。そしてもう一度頭を上げて身の回りの人々を見ることで、同じ土地にいるもの同士、互いに思いやりを持たなければならないことを知るのです。ちょうど私たちに対する台湾のように。

安平はさまざまな古跡建築に加え、マリーナシティとしての美しさをクルーズで楽しむこともでき、安億橋から遊憩碼頭までを遊覧船で巡ることができます。遊覧船は往復1時間のコースとなっており、ガイドによる勇壮な徳陽艦、台湾成功号、一般的な漁船、豪華な100万台湾元クラスのクルーザーといったさまざまな船舶についての紹介を聞くことができるほか、林黙娘公園、近年人気の夕遊出張所、海景橋、漁光橋といった観光スポットを遊覧船から目にすることができ、安平港の魅力的な景観を存分にお楽しみいただけます。