龍崎区

龍船窩(龍船窩)

龍船窩は龍船山中腹にある平坦な地域です。龍船山は海抜約351メートルで、龍船山の山頂の窪地が龍船(ドラゴンボート)に似ていることから龍船窩の名が付きました。静かな田舎の村で現在ここで生活しているのはわずか30世帯となっています。標高が高く見晴らしがよいため、多くの観光客が登山に訪れるとともに、流星群が見られる人気スポットでもあります。また、ここは二寮以外の低海抜での絶好の日の出鑑賞ポイントとなっています。
近くの静かな村にある紫竹寺の前には信徒の寄付で建造された大型船「龍船号」があります。内部には旧式電話、蓑、唐箕、せいろなどの昔の道具が展示されています。その他に清朝時代の県界碑、羅漢内門碑があり、月日の流れとともに刻まれた文字を読み取ることはできなくなりましたが、そこから歴史を垣間見ることができます。寺の後ろにある樹齢100年のソテツ、レンガ造りの家屋で日に照らされた竜眼の庭、門に薪が積み上げられた民家が古き良き時代の農村を彷彿とさせます。隣接する「五間登山道」は五間地区を通る市道182号で、登山者やサイクリストが頻繁に訪れる登山道です。道沿いの景色は美しく、体力に自信のある旅行者の散策に適しています。

竹炭故事館

台湾で唯一、竹炭を主役にした展示館で、龍崎区の農協が運営しています。地元で盛んに生産される竹を焼いて作った良質な竹炭製品を紹介していて、各種竹炭製品が手に入るほか、炭の種類について知識を深めることができます。また、近くには珍しい竹炭窯もあるので、その構造や竹炭が作られる様子を見ることができます。DIY体験では、竹炭を使った手作り石鹸や除臭袋を作ることができますよ。

龍崎文衡殿

龍崎区の関聖帝君文衡殿は1998年に建てられました。台南東区の関帝殿(甲関帝殿)から分霊したもので、本尊文衡聖帝(関聖帝君)は、龍崎地方の重要な信仰の一つです。

近年は廟内に「アイアンマン」「トランスフォーマー」「アベンジャーズ」など、輸入した数量限定の原寸大モデルが置かれており、広く人気を集めています。

信仰と伝統芸術、流行映画などの要素を融合させた文衡殿は、台湾に限らず世界的に見ても珍しい宗教的名所です!
そのほか、建物の内外には人間国宝級の彫刻家陳正雄と交趾陶職人の林洸沂による貴重な作品の数々が飾られています。どれも表情や動きが異なり、生き生きとしていて、今にも動き出しそうです。

虎形山公園

虎形山は形が勇猛な虎が伏せているように見えることから名付けられました。公園の標高は113メートル。観光客は少なく、台南の数ある大衆向けの山の中でも穴場スポットと言えます。公園は豊かな自然に恵まれ、人口の少ない龍崎区に位置しています。景観が維持されていて、生態系も非常に豊かです。野生動物にも頻繁に出会えますよ。
環山歩道があり、ぐるりと一周するハイキングを楽しむことができます。コースの途中には美しい望龍吊橋があり、森の中でフィトンチッドの香りを胸いっぱいに吸い込むことができますよ。自然あふれる静かな公園でバーベキューに興じる家族連れも少なくなく、一家団欒、天然のキャンプ場を満喫しているように見えます。また、夏の夜は特に人気があります。点滅するホタルの光を安全な公園で見ることができるため、多くの子供連れでにぎわいます。ホタルの光を間近に観察することができる虎形山は、台南の秘密の生態教室と言えるでしょう。

牛埔農塘

牛埔農塘は夕暮れ時の湖面が美しいことから、インターネット上では「夢幻湖」とも呼ばれています。砂防のために造られた自然景観で、自然工法によって谷地に集水するものですが、思いがけず人気を集めています。静かな湖面と白亜土の山稜の組み合わせは写真好きに人気の撮影スポットです。環湖歩道散歩園区を一周するには、約2時間かかります。春の開花期に訪れると、園内の歩道のどこからでも花々や、静かな水面に映る景色を眺めることができます。歩道の最高地点は、園全体の景色を眼下に収めることができる絶景ポイントです。