將軍区

林崑岡紀念館

漚汪は将軍区最大の集落です。日本統治時代以来、漚汪でもっとも有名な人は「竹篙山之神」林崑岡です。林崑岡(1832-1895)は武秀才の出で、1895年10月に日本軍が台南に迫った際、数千人の義勇軍を率いて対抗しました。最後は急水渓南側のほとりにある竹篙山で戦没しましたが、その武勇伝は語り継がれてきました。記念館は文衡殿の2階にあり、彼の生涯が詳しく紹介されています。空間は小さいものの、古い文物や写真、絵画や書などの作品が数多く展示されています。

将軍漁港

早朝、漁船が港に帰ってくると、港のそばに獲れたての魚をずらりと並べる朝市が始まり、売り買いする人で漁港はたちまち賑やかになります。家で調理して食べるのが待ちきれない人は、港の美食商場に行けば、獲れたての新鮮な海鮮料理にありつけます。
夕方になると、漁港の賑わいは落ち着き、一転静寂に包まれます。凪いだ海が金色に染まり、その中を漁船がゆっくりと進んでいきます。ゆったりとしてロマンチックな港の風情に浸ることができますよ。
現在将軍漁港からは、澎湖南方四島国家公園の東吉島行きの定期船が出ています。味わい深い海の旅が楽しめます。

将軍渓口のマングローブ

将軍区の大元帥廟に来ると、将軍渓の堤防が見えます。堤防に立つと、目の前には緑のマングローブが広がっており、将軍渓河口から内陸部へ続く様子は壮観です。マングローブは河口生態を育むゆりかごのような存在です。マングローブには、シラサギや各種水鳥、水面下にはシオマネキやトビハゼなどの浅瀬の生物が数多く生息しています。ナショナルジオグラフィックに出てくる生態系の楽園のような景観です。
また、夕暮れ時にはさらに絶景が楽しめます。金色の光の筋が将軍渓に降り注ぎ、マングローブもその光に包まれます。将軍区の見逃せないスポットです。

漚汪文衡殿

将軍区の一番にぎやかな通りである漚汪街に位置する、区内最大、区を代表する廟です。地元の人々の信仰の中心でもあります。1757年に建てられ、主神に関聖帝君を祀ります。歴史は長く、今でも多くの参拝者が訪れています。
特別な点は、廟内にある抗日義士林崑岡紀念館です。武秀才と呼ばれた林崑岡は文武両道、熱心に地域に貢献しました。甲午戦争(日清戦争)後に台湾が日本に割譲されると、林崑岡は抗日軍を組織し、戦いに敗れ命を落としました。この地でもっとも有名な人物です。その功績と忠義のイメージは、文衡殿內の関聖帝君に通ずるものがあることから、廟内に記念館が設置されました。記念館には、彼の功績や古い写真が展示されています。

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