学甲慈済宮
1661年に建立され、主神に保生大帝を祀る、学甲区最大の廟で、学甲地区の信仰の中心にもなっています。学甲市場の近くまで行くと壮観な慈済宮の牌楼が見えるでしょう。廟に祀られている主神像は、当年、鄭成功の部将陳一桂が海を渡る際に漳州の白礁村から携えてきたものです。この保生大帝神像は漳州白礁慈済宮が宋の時代に建てられた当初の三体の神像のうちの一つと言われていて、非常に貴重です。
毎年旧暦3月11日には学甲区でもっとも重要な上白礁謁祖祭典が行われます。将軍渓のほとりにある白礁亭で、遠く福建の祖廟、白礁慈済宮に向けて行われる儀式で、台南の重要な文化財になっています。このほか、慈済宮には、葉王交趾陶文化館もあります。台湾の有名な交趾陶芸師の葉王が1860〜1862 年にかけて慈済宮を修繕したため、200点あまりの葉王の交趾陶作品が所蔵されており、一見の価値があります。