いぐさが持つ茎が中空で真っすぐ長く伸びるという特長は、織りに適しており、いぐさの放つ独特の香りが多くの人に愛されています。いぐさは麦わら帽子、バッグ、ござなどの生活用品に織り上げられます。いぐさのござは多くの台湾人にとって共に成長してきた慣れ親しんだ寝具であり、涼しく、実用的な思い出深いものになっています。いぐさ織物工業が盛んな時期には、北から南まで数多くのいぐさ織物工場が存在していました。また、地方の母親たちはその織物によって得たお金で食べ物を買い、子供たちを養っていました。その後いぐさ織物工場は一つまた一つと閉鎖され、台湾全土で台南の「茂興」の伝統いぐさござ工場を残すのみとなりましたが、時代の流れには抗えず、閉業の危機に面していました。後に各界の尽力が、西港の檨林に「藺草工坊(いぐさ工房)」という形で実りました。地元産業と文化の伝承を推進し、地方農業の風情と草の根文化を保存するとともに、地域の中高齢失業者の再就職に協力しています。「藺草工坊(いぐさ工房)」では、アクセサリー、小銭入れ、名刺入れ、バッグなどのいぐさ製品を購入できるほか、いぐさ織物のDIYも体験することができ、古き台湾のほのかないぐさの香りを感じることができます。
id
5681
address
723 臺南市西港区檨林里24號
geo
POINT (120.23007 23.13658)
district
category
lang
ja