西港区

成功小学校蝶園(成功國小蝴蝶園)

西港の成功小学校は蝶の飼育で有名です。校内の蝶園は天下雑誌微笑の319郷に選出された環境を重視した特色ある観光スポットです。豊かで詳細な蝶の生態知識を求めて台湾各地の教育団体が見学に訪れます。学校のホームページでは蝶の生態動画が提供され、珍しい交配産卵の様子や羽化の全過程を見ることができます。蝶の交配産卵は多くの子供たちの注目を集め、神秘的な羽化の様子に目が釘付けになります。
校内には蝶を引き付ける多くの蜜植物が植えられ、正しく保護することで蝶の自然な繁殖を促し、時には野外で採集された蝶がそこに加えられることもあります。校内には蝶の標本館もあり、館内には約100種類の蝶や昆虫の標本が展示されています。標本のほかにも世界の蝶の分布図や台湾の蝶の分布図、蝶の分類表などが展示されており、蝶の鑑賞や校外学習に最適な場所となっています。

穀倉レストラン(榖倉餐廳)

西港は台湾における主要なごまの産地であり、黒ごま油、ごまソース、すりごまなどの関連農産物を生産しています。ここは元々の西港農業協同組合のもみ殻保存用倉庫だった場所で、現在はごま料理を特色とする穀倉レストランに改装されています。ここではスープあり・なしの2種類の麻油鶏火鍋などの各種ごま料理と軽食、スイーツを楽しむことができるほか、当時の穀倉のままの赤レンガ壁やもみ殻をテーマとしたレストランの内装、併設されている「胡麻故事館」で、グルメを味わうだけでなく、西港のゴマの特色とその製造工程についても学ぶことができます。

西港市場(西港市場)

西港慶安宮前にある西港市場は地元で最大かつ最も重要な市場です。周辺には屋台が立ち並び、市場内にはさらに数多くのグルメがあります。有名な西品蝦仁焢肉飯や西港烤鶏油鶏創始店は、多くの旅行者がその香りに誘われて行列を作る老舗グルメです。
 

藺草工坊 いぐさ工房(藺草工坊)

いぐさが持つ茎が中空で真っすぐ長く伸びるという特長は、織りに適しており、いぐさの放つ独特の香りが多くの人に愛されています。いぐさは麦わら帽子、バッグ、ござなどの生活用品に織り上げられます。いぐさのござは多くの台湾人にとって共に成長してきた慣れ親しんだ寝具であり、涼しく、実用的な思い出深いものになっています。いぐさ織物工業が盛んな時期には、北から南まで数多くのいぐさ織物工場が存在していました。また、地方の母親たちはその織物によって得たお金で食べ物を買い、子供たちを養っていました。その後いぐさ織物工場は一つまた一つと閉鎖され、台湾全土で台南の「茂興」の伝統いぐさござ工場を残すのみとなりましたが、時代の流れには抗えず、閉業の危機に面していました。後に各界の尽力が、西港の檨林に「藺草工坊(いぐさ工房)」という形で実りました。地元産業と文化の伝承を推進し、地方農業の風情と草の根文化を保存するとともに、地域の中高齢失業者の再就職に協力しています。「藺草工坊(いぐさ工房)」では、アクセサリー、小銭入れ、名刺入れ、バッグなどのいぐさ製品を購入できるほか、いぐさ織物のDIYも体験することができ、古き台湾のほのかないぐさの香りを感じることができます。

西港慶安宮

「天下第一香」の美名を有する慶安宮は1712年に建てられました。1784年から三年に一度、 王醮大典(王船祭)が行われています。通称「刈香」と呼ばれる香科醮典は、曾文渓沿いに練り歩きが行われ、いつも大勢の人が参加しています。台南の数ある香科年行事の中で唯一、国が定める民俗の祭典です。 慶安宮は建築規模の大きな廟です。一般的な廟では、門神の近くに大神は置かれませんが、ここでは正殿に入る前に、すべての入り口に大神が鎮座しており、訪れる人を驚かせています。 慶安宮で珍しい廟建築や祭典文化に触れた後は、前方にある西港市場にも足を運んでみてください。隠れたグルメ、蝦仁爌肉飯(豚の角煮と海老フリッターのせご飯)は、見逃せないご当地グルメです。