鎮門宮は鹿耳門渓のそばにある小さな廟です。外観は明朝の建築様式を模してあり、正面には府城天険(府城天險)の石碑があります。台湾の開祖、鄭成功を祀る廟で、鹿耳門天后宮ほど有名ではありませんが、台湾唯一の特色があります。それは「裸足の西洋の門神」です。なぜ、西洋の門神なのかというと、絵師の林中信のアイデアで、鄭成功はオランダ人に勝ったのだから、オランダ人に仕えさせるべきだと考えたからだそうです。彼のイメージでは、オランダ人は戦いに敗れ、脱げた靴を履く暇もなく逃げていったので、裸足の門神が描かれているのです。
オランダ人の門神の靴については、興味深い話があります。門神が信徒の夢に現れ、靴がないと寒い上、賊を捕まえるのも大変だと訴えたそうです。そこで廟では、2003年に門神祭を催し、紙を折って作った靴を燃やし、オランダ門神に供えました。この祭事が報道されると、台湾中から反響があり、多くの信徒がさまざまな靴を門神に贈りました。廟では、ポエ占い(擲茭)の方法で門神にどの靴が良いかを尋ね、選ばれた三足の靴が、廟に飾られています。
鎮門宮二階には、鄭成功の母、翁太夫人が祀られています。両側には二人のオランダ門神が仕え、「耳順」「鹿風」と名付けられています。彼らには市長から名誉市民証書も贈られています。これも全国初の事例です。
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