歴史が刻まれた古都安平は、戦火を経て残った城壁と古城、貿易の中継地の河と海の港、そして人々が暮らす街並みの痕跡が、黙々とその時代の繁栄を育んできました。屋根葺きの赤レンガは安平のイメージカラーで、古跡とレトロな街並みを生み出しています。また漁村の面影を残し、水と縁が深く、港に接する自然公園、運河の遊覧船、呼び込みの声があふれる魚市場なども見られます。
海を見守る林黙娘公園
安平漁港傍、公園の花壇の中央に長く白い服の袖が垂れ下がった林黙娘の像が佇み、港のかがり火漁船が無事に帰るよう、慈悲深い表情で安平港を見下ろしています。またこの緑の大地に生きる人々が左手にペットを連れ、右手にはタコ糸を繋いで前へ走る様子、風を受けて色とりどりに舞う夢を見守っています。
大魚の祝福、港浜歴史公園
港浜歴史公園と林黙娘公園はつながっており、大人や子供が安平港の岸辺で元気に遊ぶ姿が見られます。夜のとばりが下りると、港浜歴史公園のライトと沢山の人が、全長23メートルのクジラに集まります。曲線を描く真っ白の腹部、鮮やかな藍色の三角の網状の背中、欄干が並んだひげ、さらに口の中に入った先には448枚の色とりどりのステンドグラスを集めてできた台湾島など、この土地に対する敬意を表してます。
深夜の漁師たち、安平魚市場