白河区

蓮潭(蓮潭)

蓮潭は台南市白河区の北端に位置する白河蓮花の原産地です。北は八掌渓と嘉義県水上郷に面し、面積は 3.62 平方キロメートルとなっています。白河地区の蓮花は、最初に蓮潭、広安一帯で広まりました。蓮潭の蓮の生産量は非常に多く、特に49の東北および蓮潭の蓮畑を畔が縦横に走るさまは非常に不思議な光景となっています。荒れた丘陵地で、沼地や池が多く、土壌が粘土質であるため、蓮花の生育に適しており、「池に生える蓮」の景色からこの集落の名前が「蓮潭」となりました。蓮潭地区にある4つの集落のうちの1つで、その地名から「蓮の郷」という美しい名前で呼ばれていました。後に行政区域の再編により、「蓮潭」は集落の名前から里(台湾の行政区画)の名前となり、白河区で唯一の「蓮」と関係した地名となっています。蓮潭地区は典型的な農村型地区で、緑の平原にある丘で住民は生活しています。代々農業を営み、素朴で勤勉な質素倹約を旨とする民俗習慣です。農作物は蓮の実を主に栽培し、蓮を植える時期は定まっていないため、4~10月までいつでも美しい蓮の花を楽しむことができます。夏には蓮を収穫し、多くの家で蓮の実を取り出す作業が、冬にはレンコンを収穫し、あちこちの家でレンコン粉を天日干しする特別な光景が見られます。まさにこの地区の住民の生活様式そのものが映し出された光景です。

枕頭山(枕頭山)

白河や付近の沖積平野から関子嶺の方向を眺めると、はるか遠くに枕に似た形の枕頭山を目にすることができます。採掘と雨により、崖には遠くからでもはっきりと見ることのできる3本の大きな浸食の跡があり、三龍と呼ばれています。この山は石灰岩から成り、もともとは泥質砂岩で挟まれたレンズ状石灰岩で、上向きの一端(尖滅端)の大部分が採掘により切り取られ、周囲の泥質砂岩上に突き出した石灰岩体で、枕のような形をしていることから枕頭山と呼ばれています。この石灰岩は生物起源の石灰岩で、珊瑚や貝類などの生物の化石が含まれています。

六重渓親水公園(六重溪親水公園)

三重渓、六重渓、九重渓が集まって形成された六重渓親水公園は、白河区役所によって全面的に整備され、現在は白河区で最も設備の整った自然親水公園となっています。六重渓親水公園へは地元の六重渓集落を通る必要があります。ここには多くの平埔族文化集落が保存されており、村には数多くの古代遺物、漢人文物、平埔族遺物が保存されています。六重渓はもともと水量の豊富な川であり、このことも平埔族がこの地に定住した理由となっています。

仙祖廟(仙祖廟)

登山愛好家なら仙祖廟を知らない人はいないでしょう。仙祖廟(紫雲殿)は台南最高峰である大凍山登山口からほど近い場所にあります。仙祖廟は広大な敷地を有し、仙人呂洞賓と道教教主である李老君(老子)を祀っています。境内は幽玄を感じさせる緑豊かな環境で、庭園は木々が生い茂り、草花が咲き誇り、九龍池には9頭の龍が生き生きと再現されています。境内の雰囲気はまさに「山不在高 有仙則名、水不在深 有龍則霊(山高きが故に貴からず 仙あるが故に名あり、水深きが故に貴からず 龍あるが故に霊あり)」の言葉そのものと言えます。仙祖廟は多くの登山者にとって見逃せない休憩ポイントとなっています。優美な環境と落ち着いた廟の雰囲気は忙しい現代人が休息をとるのに最適な場所です。

美雅家具観光工場(美雅家具觀光工廠)

"家具は生活に必要なものであるだけではなく、芸術と技術が結びついた結果でもあり、美雅家具は一貫したこまやかな心遣いと誠実さで一つ一つの家具製造に向き合い、より良いライフスタイルを提供できることを願っています。

2015年、美雅家具は産官学の協力のもと、観光工場を設立しました。生産プロセスの透明化、専門知識の詳細な解説により、皆様に台湾伝統産業の貴重な重要性を再認識していただけることを期待しています。創業時の苦労や経済不況を経験してもなお美雅家具は台湾にとどまり続け、設計から製造までを一貫して行う台湾では数少ない木製家具メーカーです。観光工場を一般開放することで、ユーザーの声を間近で聞き、それを設計に反映したぬくもりとくつろぎが感じられる高品質な家具を生み出すことを期待しています。

観光工場には「屋外レジャーエリア」、「文化展示エリア」、「木工DIY教室」、「アイデア商品コーナー」があり、親子、学校、各種団体などが木のぬくもりを感じ、台湾工芸への理解を深めるのに最適です。工場では不定期で木工デザイン展やセミナーを開催しており、次世代のデザイン力を結集した産業と芸術文化の復興を推進しています。"

石斛蘭(デンドロビウム)の滝(石斛蘭瀑布)

白河区の洪氏渓洲集落にある滝のようなデンドロビウムは、台塩を退職した地元住民、呉如成さんによって植えられたものです。自宅の古い竜眼の木に植えつけられたデンドロビウムは、多くの株が一緒に植えられているため、4月のデンドロビウムのシーズンを迎えると一斉に開花し、満開の花々が滝のようにしだれる様子は壮観です。

水火同源

関子嶺といえば熱い泥温泉が有名ですが、関子嶺に祀られている火王爺も地元の主な信仰として知られています。温泉の関係で、多くの名所は火に関連しています。中でも長い歴史を経ても色あせない有名なスポットが水火同源で、水火洞とも呼ばれます。火が水中から燃え上がる奇景は300年以上、多くの人々を魅了し続けています。
この奇景は1701年に白河大仙寺の参徹禅師が見つけ、当時は火の勢いが旺盛で火柱ができていたそうです。1964年に発生した白河大地震の後、火力は弱まりましたが、依然火が消えることはありません。
地方の伝説は非常に興味深いものです。関子嶺がある枕頭山はまたの名を麒麟山といい、水火同源は麒麟が吐き出した炎だという、想像力あふれる神話や伝説が水火同源をより神秘的にしています。現在は商店街から水火同源へ歩いていくと、彫刻家、楊英風による台南精神を象徴する大型彫刻作品が刻まれた壁を見ることができ、アートの息吹が感じられます。

関子嶺登山歩道体系

主要コースは大凍山線、九龍山線、雞籠山線、福龍山線、枕頭山線。大凍山は標高1241メートルの台南市最高峰で、台湾百低山の一つです。九龍山コースは90度近い坂道がいくつかあり、ロープを使って登らなければなりません。刺激的な体験が好きな登山愛好家におすすめのコースです。鶏籠山コースは大凍山の主峰北西側に位置しています。円錐状の山峰が孤立しており、鳥かごのような形をしていることから名付けられました。標高878メートルで、一般向けのコースです。コース沿いの案内板が見やすく、標高落差の小さいコースで、景観も楽しめます。福龍山コースは、山頂の標高が約670メートルで、山上では天然ガスでお茶を沸かすことができます。比較的日当たりが少ない山なので、涼しい登山コースといえます。枕頭山の標高は650メートルで、火山碧雲寺後方に登山口があります。コース沿いの標識に沿って進めば水火同源まで行くことができます。山頂は視界が開けていて、腰を下ろして美しい景観を眺めることができます。
関子嶺で山に登った後は、熱い泥温泉に浸かり、疲れを取りましょう。そして関子嶺グルメに舌鼓を打てば、関子嶺を大満喫できますよ。

火山碧雲寺

1798年に建てられた火山碧雲寺の外観は、今でもほとんど変わっておらず、古寺には閩南と日本のスタイルが融合されています。後方の枕頭山脈を背景に、古色蒼然とした景観が広がります。碧雲寺の前方には、「出米洞」と呼ばれる洞窟があります。この洞窟には地元に伝わる奇談があります。かつて出米洞からは毎日寺で食べるのにちょうど良い分量の米が流れ出てきましたが、欲張りな僧侶が米を独り占めしようと掘ったため、二度と米が出てこなくなったという話が語り継がれています。
寺は厳かな静寂に満ち、観音様の慈悲深いお顔が、見るものの心を落ち着かせてくれます。廟の前の広場は視界が開けていて、嘉南平原全体を見渡すことができます。夕陽の光芒が幾筋も降り注ぎ、前方には山を背に建てられたハイキングコースの東屋が見えます。非常に美しい景観で、写真好きに人気の撮影スポットになっています。また、夜の帳が下り、街に明かりが灯ると、台南の夜景スポットに早変わりします。

嶺頂公園

関子嶺温泉区の上方に位置する嶺頂公園は、以前は1932年に日本人が建設したゴルフ場でした。何度かの変遷を経て、観光客に人気の公園になりました。嶺頂公園は、上品な美しさと静かな雰囲気がただよい、公園の木々や芝生はきれいに整えられています。深い緑と濃厚なモクセイの香りがただようモクセイ小道もあります。「關子嶺之戀」の楽譜のオブジェも、旅行者に大人気の撮影スポットです。関子嶺で温泉に浸かった後、夕風に吹かれて散歩をするなら、嶺頂公園がぴったりですよ。