東山区

東和蜂文化観光工廠

2015年に東山区にオープンした東和蜂文化観光工場(東和蜂文化觀光工廠)は、台湾初のはちみつ観光工場で、品質基準をクリアしている台湾唯一のはちみつ観光工場でもあります。ミツバチや、はちみつ料理の紹介のほか、DIY体験やお土産販売コーナーがあります。 文化展示館では、ブランド案内、生産過程、ミツバチに関する紹介、はちみつを使った料理の紹介などを見ることができます。中でも一番人気があるのは模擬体験エリアで、はちみつ採集を模擬体験し、記念写真を撮ることができますよ。また、軽量粘土で作るミツバチマグネットやミツバチペンの手作り体験は子どもに人気のコーナーです。 ガラス張りのカフェで緑豊かな田園風景を眺めながら、甘いはちみつドリンクや地元東山のコーヒーを飲めば、心地良いひとときが過ごせます。

東山農会咖啡文化館

東山区の繁華街、中興路に来たら、有名な東山鴨頭を味わうだけでなく、ぜひ東山区農会横にある咖啡文化館にも立ち寄ってみてください。日本統治時代には米倉と精米場だったところで、リノベーションを経て東山咖啡文化館になりました。「東山驛站」(東山駅)とも呼ばれています。館内の広場には数多くのB級グルメの店が並んでおり、休日には中興路の中でもっともにぎわう場所になります。腰を下ろしてゆったりとコーヒーを飲むもよし、東山のコーヒー栽培の歴史や品種の紹介を見てみるのもよし。台南の庶民グルメを食べ尽くすこともできます。歴史的建築物を再利用するだけでなく、地域の集客を先導する存在になっています。

東山サービスエリア

国道3号線にある東山サービスエリア(東山休息站)は、全国最大の敷地面積を擁する高速道路のサービスエリアで、毎日大勢の人が利用しています。多様な休憩施設があるだけでなく、美しい景観も楽しめ、ちょっとしたレジャースポットになっています。例えば、サービスエリア内にある大きなガジュマルの木は必見です。また、親水公園はこども連れにおすすめの場所です。近年は、さらにトンネル水槽も設置され、新しい目玉スポットになっています。長さ6メートルのトンネルを歩けば、頭上に大きな魚が悠々と泳ぐ姿を見ることができ、まるで潜水艦の中にいるようですよ。

東山175咖啡大道

東山は台湾最大のコーヒー豆の生産地です。コーヒーベルトの高地に位置し、標高は約500から800メートル。曾文、白河、烏山頭ダム(烏山頭水庫)に近く、土壌、温度、湿度がコーヒーの生育に非常に適しています。東山で生産されるコーヒー豆は独特の香りを持ち、世界のコンテストで受賞するなど、世界的にみても良質なコーヒー品種の一つです。
主要な産地が175号線沿いにあることから、175号線は「東山咖啡公路」や「175咖啡大道」の名で親しまれています。沿道にはカフェが林立し、それぞれ特色のあるお店で、山の中に住むコーヒーの達人たちはみなユニークです。達人が淹れる一杯のコーヒーを求めて、遠方から訪れる旅行者も少なくありません。

コーヒーのほかにも、公路沿いの農場では、みかんやプラム、リュウガンなどの果物が栽培されており、季節ごとに異なるおいしさが味わえます。また、コーヒー豆の天日干しや、リュウガンを炙ってドライリュウガンを作る作業風景も見られます。ちなみに、東山区で生産されるドライリュウガン(桂圓)は、パン職人の吳寶春が指名買いする逸品。品質の高さが窺えます。

東山碧軒寺

東山碧軒寺の前を通ると、廟の前にある二頭の白い象の石像が目に入るでしょう。通常、廟には獅子の石像が置かれますが、ここでは白い象が置かれているのです。これは白い象に乗って衆生済度する普賢菩薩のイメージと関係があります。水中では龍がもっとも勇猛で、陸上では象がもっとも力強いと言われ、強靭で衆生済度の責任に耐えうるとされていることから、碧軒寺では白い象を廟の前の聖獣にしています。碧軒寺は碧雲寺の分廟で、主神には正二媽を祀ります。毎年旧暦12月23日には正二媽を碧雲寺に迎えて年を越し、正月10日に碧軒寺へ戻されます。巡行の香路は13の村落を通り、敬虔な信徒らが伏して祈りを捧げます。随行者は、全行程を徒歩で移動します。この伝統は今でも変わらず、毎年碧軒寺の一大行事になっています。

西口小瑞士

川の水が渦を巻く「天井漩渦」と呼ばれる特殊な景観は、烏山頭ダム(烏山頭水庫)上流の烏山嶺トンネル西側の放水口にあります。西口渓谷は静かな景観地で、昔から「小スイス」(小瑞士)と称されています。

渦巻きは、実は八田與一によって作り出されたものです。日本統治時代、嘉南大圳の建設時に、烏山頭ダムの水源不足に備え、烏山嶺山腹に約4キロにわたる導水用水路が造られました。東口の曾文渓の水を西口に引き込みダムに注水する水路です。落差が大きいため、渓水が円形の穴に高速回転して落ち、有名な「天井漩渦」の景観を作り出しています。将来的には穴を5メートル高くする予定で、「天井漩渦」は見られなくなります。

仙湖農場

175公路咖啡大道を走ると、仙湖農場の案内板が見えるでしょう。道沿いには青みかん畑が点在し、農場の中にある展望台は仙湖農場のトレードマークになっています。 面積52ヘクタールの敷地を擁する農場で、特に人気があるのは、芝生の上にあるインフィニティプールです。プールの水は山から湧き水を引いており、ひんやりと冷たく、夏は大勢の家族連れがプールで遊びながら緑の山々の眺望を楽しんでいます。 気温の低い冬季には、前方の谷によく雲海が現れます。山頂に位置する農場は、ちょうど雲海に浮かぶ仙境の島のようで、仙湖農場という名前の由来でもあります。 ここでは、コーヒー豆の手摘みやみかん狩りも体験できます。農場の野菜料理も味わえ、週末に家族揃って食事やレジャーを楽しむにはもってこいのスポットです。

東山孚佑宮(仙公廟)

東山孚佑宮は「東山咖啡公路」と称される県道175号沿いにあり、主神には八仙の一人、呂洞賓が祀られています。仙公廟とも呼ばれ、台湾全土の仙公祖廟でもあります。二階には、台湾で唯一、八仙の神像がすべて祀られています。孚佑宮の前からは、嘉南平原全体が見渡せ、毎朝多くの旅行者が山を登り、景色を楽しんでいます。廟の後方にはサクラの木が何本も植えられた登山口があり、そこから標高884メートルの崁頭山の山頂へ登ることができます。登山コースでは、カエル岩(石蟾蜍)や恋人岩(情人石)などの奇岩景観が楽しめます。天気が良ければ、遠く枕頭山を望むこともできます。往復約2時間あまりのコースで、散策後には宮内で精進料理を味わったり、宮内のカフェでコーヒーを飲みながら霧に包まれた山景色を楽しんだりして、心地よい時間を過ごすことができます。

斑芝花ゴルフカントリークラブ(前永安ゴルフリゾート)斑芝花高爾夫球場(前永安高爾夫球場)

斑芝花(Bombax)ゴルフカントリークラブは1989年に台南市東山区で着工されました。世界的に有名なゴルフコースの設計家、ピート・ダイが手がけたもので、高い難易度と、人間性を加味した27ホールのゴルフ場です。台湾では唯一のダイの作品です。 1993年、南台湾で数少ないマルチなゴルフリゾートセンターとして正式にオープンしました。27ホールのコースのほか、さまざまなレジャー施設、宿泊施設があります。27ホールは、青山、緑水、黄金の3つのコースに分かれています。そのうち青山と緑水エリアは国際水準のゴルフ場です。黄金エリアは比較的短く、アマチュア向きです。起伏のある林間をくねくねと抜けるコースは変化に富んでいます。どのホールも本来の地勢に合わせてデザインされており、原生林や湖によって豊かなバリエーションとほどよい難易度が作り出されています。

崁頭山歩道

崁頭山は標高844メートルで、台南で二番目に高い山で、登山客に人気のハイキングコースでもあります。入り口は3か所ありますが、コースは円状になっていてどこから入っても一周回ることができ、わかりやすい案内板もあります。 道中では、有名なカエル岩(石蟾蜍)や蜂の巣岩(乾寶塔爐)を見ることができます。カエル岩は山壁がカエルのように見えるもので、蜂の巣岩は蜂の巣状の岩が塔のようにそびえています。どちらも見逃せない景観スポットです。一番有名なのは山頂の恋人岩(情人石)でしょう。大きな岩の上は視界が開けていて、嘉南平原を見渡すことができます。ここで山の新鮮な空気を存分に味わいましょう。冬にはよく眼下に雲海が現れます。台南でぜひ訪れたい登山歩道です。