港浜歴史公園-クジラの祝福(港濱歷史公園-大魚的祝福)
「クジラの祝福」は、安平港にほど近い港浜歴史公園の新しいパブリックアートとして、台南市政府観光局が国内の著名アーティストである楊士毅氏に特別に制作を依頼したものです。作品は長さ23メートル、幅10メートル、高さ8メートルもの大きさで、クジラの上半分は3,714本のステンレス製パイプを溶接して組み立てられており、1本のねじも使わずにそのフォルムを表現しています。クジラの内部は台湾をイメージしたもので、634本のステンレスパイプを溶接して形作られています。また、448枚のカラフルなステンドグラスで形作られた台湾本島はその多様性の豊かさを象徴しています。このインスタレーションアートは重さ20トンで、下半分はクジラの腹部のラインを巧みに表現しながら作品の重量を支える構造となっており、2階部分に上がって「クジラのお腹の中」から海の景色や夕陽を眺めることができます。「クジラの祝福」を鑑賞するにあたって3つの意味がこめられています。1階からは見上げる448枚のステンドグラスで形作られた台湾は、この土地に対する尊敬と敬意を表し、2階から見下ろす台湾は、感謝を表しています。そしてもう一度頭を上げて身の回りの人々を見ることで、同じ土地にいるもの同士、互いに思いやりを持たなければならないことを知るのです。ちょうど私たちに対する台湾のように。