在地藝文

港浜歴史公園-クジラの祝福(港濱歷史公園-大魚的祝福)

「クジラの祝福」は、安平港にほど近い港浜歴史公園の新しいパブリックアートとして、台南市政府観光局が国内の著名アーティストである楊士毅氏に特別に制作を依頼したものです。作品は長さ23メートル、幅10メートル、高さ8メートルもの大きさで、クジラの上半分は3,714本のステンレス製パイプを溶接して組み立てられており、1本のねじも使わずにそのフォルムを表現しています。クジラの内部は台湾をイメージしたもので、634本のステンレスパイプを溶接して形作られています。また、448枚のカラフルなステンドグラスで形作られた台湾本島はその多様性の豊かさを象徴しています。このインスタレーションアートは重さ20トンで、下半分はクジラの腹部のラインを巧みに表現しながら作品の重量を支える構造となっており、2階部分に上がって「クジラのお腹の中」から海の景色や夕陽を眺めることができます。「クジラの祝福」を鑑賞するにあたって3つの意味がこめられています。1階からは見上げる448枚のステンドグラスで形作られた台湾は、この土地に対する尊敬と敬意を表し、2階から見下ろす台湾は、感謝を表しています。そしてもう一度頭を上げて身の回りの人々を見ることで、同じ土地にいるもの同士、互いに思いやりを持たなければならないことを知るのです。ちょうど私たちに対する台湾のように。

台江文化センター(台江文化中心)

"台江文化センターは「大型ホール、図書館、コミュニティカレッジ」が融合した全国で初めての文化センターであり、地元の教育文化界メンバーやコミュニティ、寺院のリーダーなどの市民の参加によるボトムアップで生まれた全国で初めての文化公共施設です。

中心となる建物は2棟からなり、それぞれ劇場棟、教室棟に分かれています。劇場棟は地上4階、地下1階となっており、400~600人が収容可能なプロレベルの多目的劇場に加え、劇場ホール、展示スペース、リハーサル室、屋外ステージがあります。教室棟は地上3階、地下1階となっており、2つの一般教室、4つの特別教室、NGO交流室、事務管理スペース、カフェスペースなどがあります。図書館は地下にあり、視聴覚エリア、図書エリア、事務管理スペースが設けられています。緑あふれる環境、教育振興、芸術文化の公演、展示機能を兼ね備えた数少ない多目的文化センターです。"

台南市美術館2館(台南市美術館2館)

建築家石昭永氏とプリツカー賞を受賞した坂茂建築設計事務所との共同設計により建設されました。ホウオウボクの花をモチーフにした五角形の建物により、台南美術館は台南の文化を象徴するランドマークとなりました。複雑に積み重ねられた展示スペースとフラクタル構造の屋根が台南美術館2館の特徴ある外観を構成しています。

劉啟祥美術記念館(劉啟祥美術紀念館)

"台湾の著名な画家である劉啟祥氏は、1910年に柳営地区で生まれ、画壇初期においては数少ない日本、フランスへの留学を経験した台南芸術史における重要人物です。その作品は日本統治時代を代表する展覧会、台湾美術展に選出されただけでなく、文化部より熟練芸術家の栄誉を授与され、それ以降台湾美術史において確固たる重要な地位を築き上げました。柳営区中山西路にある劉啟祥洋館は、かつては多くの地元の人々が集う場所であり、また多くの柳営の人々にとって子供時代の思い出の場所でもありました。けれども、洋館は長年にわたり放置されていたために損傷が激しく、そのため劉啟祥の息子である劉耿一氏は5年前に市に援助を求めるとともに、3年をかけて17名の土地所有者の同意を得、文化局からの資金提供により修復工事が開始されました。2年におよぶ修復工事を経て、2018年末に旧居は劉啟祥美術記念館として外観も新しくよみがえりました。

旧居の前にある建物は劉啟祥氏によって建てられたアトリエで、紀念館の設立に伴い、有名な東山大鋤花間珈琲のオーナーとその友人数名との共同経営によるカフェレストランとなっています。東山珈琲や柳営の新鮮な牛乳で作られるドリンクやスイーツなどのほか軽食メニューも提供されています。"

塩埕出張所(鹽埕出張所)

"文献によると、1665年の鄭氏政権時代、塩埕には瀬口製塩場と呼ばれるおそらく台湾で最初の天日製塩場がありました。市定古跡である旧台湾総督府専売局台南支局は、現在「塩埕出張所」と呼ばれています。その建物は日本統治時代に塩専売局事務所だったもので、現在保存されている日本建築庁舎のなかで唯一「移築」により建設されたものです。2003年に市政府により市定古跡に指定され、2017年の修復完了後は、古い織物工場をスタイリッシュなカフェにリノベーションして成功を収めた地元の「漫漫弄珈琲店」に運営が委託されています。今後は塩埕のローカルな街並みと歴史を融合させた南部の新たな観光スポットとなることが期待されています。 

藺草工坊 いぐさ工房(藺草工坊)

いぐさが持つ茎が中空で真っすぐ長く伸びるという特長は、織りに適しており、いぐさの放つ独特の香りが多くの人に愛されています。いぐさは麦わら帽子、バッグ、ござなどの生活用品に織り上げられます。いぐさのござは多くの台湾人にとって共に成長してきた慣れ親しんだ寝具であり、涼しく、実用的な思い出深いものになっています。いぐさ織物工業が盛んな時期には、北から南まで数多くのいぐさ織物工場が存在していました。また、地方の母親たちはその織物によって得たお金で食べ物を買い、子供たちを養っていました。その後いぐさ織物工場は一つまた一つと閉鎖され、台湾全土で台南の「茂興」の伝統いぐさござ工場を残すのみとなりましたが、時代の流れには抗えず、閉業の危機に面していました。後に各界の尽力が、西港の檨林に「藺草工坊(いぐさ工房)」という形で実りました。地元産業と文化の伝承を推進し、地方農業の風情と草の根文化を保存するとともに、地域の中高齢失業者の再就職に協力しています。「藺草工坊(いぐさ工房)」では、アクセサリー、小銭入れ、名刺入れ、バッグなどのいぐさ製品を購入できるほか、いぐさ織物のDIYも体験することができ、古き台湾のほのかないぐさの香りを感じることができます。

李聖宮(李聖宮)

李聖宮は台南市将軍区馬沙溝地区の人々の信仰の中心であり、李府千歲、天上聖母、中壇元帥を祀っています。国内の優れた起業家の多くがこの地域の出身であり、この地域の多くの住民が李聖宮が霊験あらたかであると考えていることから、重要な行事の際には、お祝いのために国外から多くの信者が故郷へと戻ってきます。李聖宮には唐山師によって造られた100年以上の歴史を持つヒノキ造りの神輿があります。神輿は木組み工法で作られており、その精巧な彫刻は時間をかけて観賞するに値するものです。
また、李聖宮の向かいに位置する馬沙溝小漁村には雲嘉南浜海国家風景区管理所によって計画された3Dアートビレッジがあります。「漁村そのものが美術館」というコンセプトのもと、20以上もの3Dアート作品を揃え、誠品創業者の呉清友の旧宅も作品のひとつとなっており、立ち寄って楽しむことができます。
李聖宮は将軍漁港にほど近く、付近には多くの有名海産物店があります。中でもカニのお粥は最も人気があり、多くの地元民も推薦する見逃せないグルメとなっています。

北門水晶教会(北門水晶教堂)

北門ビジターセンター近くに位置し、シンプルでスタイリッシュな白色水晶教会がひときわ目を引きます。その外観は、まるでシドニーのオペラハウスのような流れるようなラインと、グアムの教会のような澄みきった透明感を備えています。浅瀬に囲まれた塩田の上に建てられた真っ白な鉄筋造りの耀く水晶は、太陽の光と波の陰影を映し出し、美しい夢のような愛情の殿堂を造りだします。新婚カップルなら誰もが憧れる教会です。水晶教会の周辺にはロマンチックな景色も多く、新婚カップルのウェディングフォト撮影地となっています。

呉晋淮メモリアルホール(吳晉淮音樂紀念館)

呉晋淮は台湾本土の歌謡音楽に多大なる貢献をした音楽界の巨匠です。その生涯で200曲以上を創作し、今なお高い人気を誇り、次世代のスターたちが歌い継ぐ、「関子嶺之恋」、「暗淡的月」、「恰想也是你一人」、「嫁不対人」、「不想伊」などの曲があります。かつての邸宅は改装され、現在「呉晋淮メモリアルホール」となっています。館内には呉晋淮による手描き楽譜、ギター、ゆかりの品が展示され、追悼コンサートもここで開催されています。

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