生態教育

三重渓、六重渓、九重渓が集まって形成された六重渓親水公園は、白河区役所によって全面的に整備され、現在は白河区で最も設備の整った自然親水公園となっています。六重渓親水公園へは地元の六重渓集落を通る必要があります。ここには多くの平埔族文化集落が保存されており、村には数多くの古代遺物、漢人文物、平埔族遺物が保存されています。六重渓はもともと水量の豊富な川であり、このことも平埔族がこの地に定住した理由となっています。

国際的な湿地で、曽文渓が海に流れ込む位置にあります。北は頂頭額砂洲の国聖灯台(七股灯台)、南堤堤防、七股海埔堤防、南は曽文渓南岸の青草崙堤防、東は省道台17線(国姓大橋)を境界とし、西側海域の等深線6メートルの地点までの総面積は3,218ヘクタールとなっています。

曽文渓は阿里山脈に源を発し、主な支流には後堀渓、菜寮渓、官田渓があり、流域面積は1,176平方メートル、幹川流路延長は約138キロメートルとなっています。台湾西南部の曽文渓口に位置し、上流から栄養豊富な塩が運ばれてくるため、さまざまな生物群集の生息地となっています。毎年10月になると、クロツラヘラサギが韓国などから越冬にやってきます。

永康区はかつての台江内海に位置し、古池や橋が非常に多く、その中で最も有名なのが「鯽魚潭」です。この池は古代、大湾海峡だったところにあり、地盤隆起によってできた潟湖がその後徐々に池となっていったものです。現在、この池は永康区にあり、フナが有名なことから鯽魚潭、台南の東に位置することから東湖、堪輿家が台南には龍がいるといったことから龍潭という3つの名前を持っています。池の水は一年中枯れることがなく、永康エリアの重要な灌漑水源となっています。枯れることのない池の水と澄み渡る月の様子は関廟の「大潭埤」と同じく台湾八景の1つに挙げられ、「鯽潭霽月」または「龍潭夜月」と称されています。

台江生態文化園区は、台湾で8番目にできた国家公園内に位置し、湿地の生態豊かな環境で、教育的にも優れた場所となっています。台江の生き生きとした姿は豊かなマングローブと渡り鳥の群れの移動だけでなく、昔の戦場の歴史の痕跡を保存し、漁塩産業文化を守ることで形作られ、そのページをめくるたび、訪れた人たちに台江の古今について語りかけてくれます。

 

密林の四草の緑のトンネルを行き交う

ボートに乗り、そよ風が頬をなでる中、スイスイと前へ進みます。すると目の前に幾重にも重なりあうマングローブ、小さなアマゾン川と称される四草の緑のトンネルが広がっています。枝葉が織りなす橋に覆われ、顔を上げると緑の葉の隙間からこぼれた暖かい光が見え、その光の先に目を向けると、静かでありながらもう一つの世界が水面に映し出されています。また時々波が揺れてきらきら光り、トビハゼやシオマネキたちが顔を出して訪れた客に挨拶します。トンネルの出口に着いても名残惜しくて思わず振り返り、都市の秘境の静けさをかみしめるでしょう。
鎮海元帥四草大衆廟

 

台南市の海沿いの河川には大量の土砂堆積物が運ばれてくることからマングローブの生育に最適な環境となっています。この地域でヒルギダマシという樹種が主で、マングローブ林には魚、エビ、貝類の豊かな生態系があることからシラサギ、ゴイサギなどが多く集まり、毎年冬になると、クロツラヘラサギもここを訪れます。
 
クロツラヘラサギは総個体数は3000羽以下の世界的絶滅危惧種です。現在、台江地区は世界最大のクロツラヘラサギの越冬地で、近年における冬季の最大個体数は1000羽以上となっています。春に北に帰る前に、食べ物を探し求めて道沿いの水位が下がった使われていない養魚場に現れることがあります。夜行性で、昼間は他者からの干渉を受けにくい広々とした海岸の浅瀬や養魚池で集団で休息をとります。飛行中は首がまっすぐに伸び、その優雅な姿から「黒面のダンサー」と呼ばれています。捕食の際には小さなグループを数多く形成し、わずかに開いたくちばしを水中に差し入れ、左右に動かしてエサとなる小魚やエビなどを探します。
 

岡林小学校は人口流出と少子化に伴い、2006年7月1日に廃校となりました。二寮観日亭や草山月世界などの有名観光スポットに近いことから、台南市政府観光局はここに「左鎮月世界ビジターデンター」を設立しました。芝の運動場をキャンプ場とし、2部屋の教室を生態活動のための宿舎として大部屋に改装しました(男女別各1部屋)。また、シャワー設備を設け、24時間、水、電気、お湯が提供されます。

左鎮月世界生態学園は二寮観日亭に近いことから、キャンプ場の人気が高く、特に夏の日の出が最も美しい時期には、多くの旅行者が前日の夜から岡林小学校でキャンプして夜を過ごします。翌早朝、日の出鑑賞や撮影のため、162号線に沿って山道を30分ほど歩いき(車で5分)、観日亭に向かいます。、

左鎮月世界生態学園は豊かな自然環境に恵まれ、毎年5~7月にはルリマダラ、アサギマダラ、スジグロカバマダラ、アゲハチョウといったさまざまな蝶が園区を飛び交う様子が鑑賞できます。また滑り台や各種遊具施設もあり、親子でのお出かけに最適です。南168号線の沿線には新化老街、新化街役場、虎頭埤風景区、新化林場、大坑農場、二寮観日亭、草山月世界などの観光スポットが連なり、1~2日の旅行プランに最適です。

緑の大地をバックに、キャンバスの上で子供たちの楽しそうな声が水しぶきとともに飛び交い、きらめく太陽の光、色とりどりの花が満開に咲き乱れています。庭園の奥へ入っていくと、灰黒色の屋根に赤レンガの建物が現れ、扉を開けると来客を迎えてくれます。カラフルで楽しい桃源郷を体験した後は、静かにまだらな水道の歴史の痕跡をひも解きましょう。

 

来客を迎える大地の芸術自然の楽園の姿で来客を迎えるのが台南山上花園水道博物館の大きな特徴で、芸術庭園、密林エリア、多肉植物、様々な可愛い生態の姿を庭園広場の各地で見ることができます。広場中央の八田池では、子供たちが完全武装して思い切り遊ぶ姿が見られます。さらに、いくつかのインスタレーションアートは漁光島から移転してきたもので、様々な顔を持つアート作品が多くの人の注目を集め、こぞって写真を撮影するスポットとなっています。
水道の歴史古跡を巡る

 

龍船窩は龍船山中腹にある平坦な地域です。龍船山は海抜約351メートルで、龍船山の山頂の窪地が龍船(ドラゴンボート)に似ていることから龍船窩の名が付きました。静かな田舎の村で現在ここで生活しているのはわずか30世帯となっています。標高が高く見晴らしがよいため、多くの観光客が登山に訪れるとともに、流星群が見られる人気スポットでもあります。また、ここは二寮以外の低海抜での絶好の日の出鑑賞ポイントとなっています。
近くの静かな村にある紫竹寺の前には信徒の寄付で建造された大型船「龍船号」があります。内部には旧式電話、蓑、唐箕、せいろなどの昔の道具が展示されています。その他に清朝時代の県界碑、羅漢内門碑があり、月日の流れとともに刻まれた文字を読み取ることはできなくなりましたが、そこから歴史を垣間見ることができます。寺の後ろにある樹齢100年のソテツ、レンガ造りの家屋で日に照らされた竜眼の庭、門に薪が積み上げられた民家が古き良き時代の農村を彷彿とさせます。隣接する「五間登山道」は五間地区を通る市道182号で、登山者やサイクリストが頻繁に訪れる登山道です。道沿いの景色は美しく、体力に自信のある旅行者の散策に適しています。

西港の成功小学校は蝶の飼育で有名です。校内の蝶園は天下雑誌微笑の319郷に選出された環境を重視した特色ある観光スポットです。豊かで詳細な蝶の生態知識を求めて台湾各地の教育団体が見学に訪れます。学校のホームページでは蝶の生態動画が提供され、珍しい交配産卵の様子や羽化の全過程を見ることができます。蝶の交配産卵は多くの子供たちの注目を集め、神秘的な羽化の様子に目が釘付けになります。
校内には蝶を引き付ける多くの蜜植物が植えられ、正しく保護することで蝶の自然な繁殖を促し、時には野外で採集された蝶がそこに加えられることもあります。校内には蝶の標本館もあり、館内には約100種類の蝶や昆虫の標本が展示されています。標本のほかにも世界の蝶の分布図や台湾の蝶の分布図、蝶の分類表などが展示されており、蝶の鑑賞や校外学習に最適な場所となっています。

蘆竹溝漁港は北門区の隠れた観光スポットで、将軍渓を臨み、青山港と新北港の2つの砂洲に面しています。港の内海は澄んだ海水と穏やかな波で新鮮な牡蠣の産地となっています。整然と並んだ牡蠣棚が静かな水面に映り、海岸に高く積まれた白い牡蠣殻はまるで白い塩の浜辺のようで、目を凝らして見ないとその中で生息する白鷺を見つけるのが難しいほどです。小さな筏が牡蠣棚でいっぱいの水上を忙しく行き来し、空にはいくばくかの白い雲が流れ、この海辺の町では時間がゆっくりと過ぎていきます。