自然景觀

頂頭額沙洲

国聖燈塔のそばにある砂州で、七股內海南端のバリア。台湾西部の河川から流れ込んだ土砂が、台湾海峡の波に運ばれ、長い年月をかけて堆積し、徐々に海面に細長い砂州を形成しました。荒漠とした景観は、台湾では珍しい光景で、鳥取砂丘に例える人や、台湾版サハラ砂漠と言う人もいます。夕日が沈む頃には、砂州全体に波打つ光が、多くの写真家たちを魅了しています。静かな場所なので、ヨガマットを持参する人も少なくなく、心を鎮め、広い海原を見ながらヨガを楽しんでいます。近年は、インターネットを通して、美しい景観が広く伝わり、多くの人が探検がてら訪れるSNSのチェックインの人気スポットになっています。

国聖燈塔

七股のクロツラヘラサギ生態展示館前の道路を西へ進み、堤防を過ぎて道沿いに右へ曲がると、遠くの海岸にぽつんとそびえ立つ国聖燈塔(國聖燈塔)が見えます。ここは、台湾本島の最西端にあたります。

一般的な灯台と異なり、国聖燈塔は鉄塔で、高さは約32.7メートル。頂頭額沙洲に隣接し、蒼茫たる景観や変化に富む夕暮れ時の空、夜には星空を背景にした灯台の景観が楽しめ、毎日数多くの写真愛好家が撮影に訪れます。近年は、インスタグラムのユーザーがこぞって訪れる人気のチェックインポイントになっています。異国風情あふれるスポットです。

台江六孔管理処(ビジターセンター含む)

六孔埠頭は、美しい夕焼けが楽しめるスポットです。埠頭では、船に乗って七股潟湖のスポットを回れるほか、そばにある台江国家公園(台江國家公園)の管理処には、ビジターセンターが設置されています。ここは、毎年開催される七股海鮮フェスティバルの主要な開催場所になっています。一番人気があるハマグリ採り体験イベントが始まると、各地から親子連れが集まり、ズボンの裾をまくって水の中に入り、ハマグリ採りを楽しんでいます。イベントでは、みな岸に並んで、開始の瞬間を待ち構え、開放時間になると、一斉に裸足で浅瀬に入ります。バケツいっぱいの収穫を期待しながら、足の裏で泥の中にいるハマグリを感じ取るユニークな親水体験ができ、楽しさのあまり帰りたくなくなってしまう子もいるほどです。

七股塩山

塩山はメディアや雑誌が競って紹介する人気のスポットです。海浜に真っ白な塩の山がそびえる様は、七股を代表する景観です。 近年の行事では、塩山の先端に大きなマスコットが置かれます。招き猫に始まり、天使やかわいいフクロウ、ペンギンなどがあり、訪れた人は、大きくて可愛らしいマスコットにもっと近づこうと塩山を登っています。テーマが変わった後もマスコットは塩山公園内に残され、引き続き、旅行者を楽しませています。 景観だけでなく、塩山ではグルメも見逃せません。鹹冰棒(塩アイス)は、塩気と甘さのバランスが良く夏にぴったりのアイスです。一見、不思議な鹽滷咖啡(塩コーヒー)も後引くおいしさです。

七股潟湖

300年あまり前は台江內海だった場所で、地元では「內海仔」と呼ばれます。面積は約1600ヘクタール。観光筏に乗って遊覧するのがおすすめです。筏からは牡蠣の養殖棚や定置網、釣り客を乗せた小舟、潟湖周辺のマングローブ、シラサギやシオマネキが見られます。冬の渡り鳥の季節には水鳥のウが養殖棚の上で陽光を浴び、羽が乾くのを待ってから水中の獲物を狙う様子などが観察できます。

最後に観光筏は孤立した外海の砂州「網仔寮汕」に到着します。ここでは無人島探検や壮麗な台湾海峡の眺望が楽しめます。

帰りの船では、船主が焼き牡蠣などの新鮮な海鮮物でもてなしてくれることも多く、至福のひとときが過ごせます。観海楼前にあるZ型の牡蠣の養殖棚は人気の撮影ポイントです。夕日観賞にも絶好の場所ですよ。

虎形山公園

虎形山は形が勇猛な虎が伏せているように見えることから名付けられました。公園の標高は113メートル。観光客は少なく、台南の数ある大衆向けの山の中でも穴場スポットと言えます。公園は豊かな自然に恵まれ、人口の少ない龍崎区に位置しています。景観が維持されていて、生態系も非常に豊かです。野生動物にも頻繁に出会えますよ。
環山歩道があり、ぐるりと一周するハイキングを楽しむことができます。コースの途中には美しい望龍吊橋があり、森の中でフィトンチッドの香りを胸いっぱいに吸い込むことができますよ。自然あふれる静かな公園でバーベキューに興じる家族連れも少なくなく、一家団欒、天然のキャンプ場を満喫しているように見えます。また、夏の夜は特に人気があります。点滅するホタルの光を安全な公園で見ることができるため、多くの子供連れでにぎわいます。ホタルの光を間近に観察することができる虎形山は、台南の秘密の生態教室と言えるでしょう。

南化ダム

台南から台20号線を甲仙方面へ進むと、青々とした湖に思わず目がいくことでしょう。

南化ダム(南化水庫)は、台南の重要な水源であるだけでなく、人気のレジャースポットであり、歴史の地でもあります。ダムの下方は、タパニー事件の戦場となった場所です。ここには軍史公園、環境保全公園、親水公園などが整備されており、まとめて「源之旅レジャー公園(源之旅休閒公園)」と呼ばれています。

ダム沿いの市道南179 号線を北上すると、台南の一番はずれにある村、関山里に到着します。道中には人知れない秘境の数々を見つけることができるでしょう。関山里に着いたら、ぜひ黒糖農園を訪れ、昔ながらの製法で黒糖を煮詰めて作る工程を見てみましょう。ディープな旅にぴったりのスポットです。

永興吊橋

曾文渓にかかる永興吊橋は、現在曾文渓水域にある唯一の吊橋です。長さ497メートルは台湾最長でもあります。紫色の吊橋には、休日になると全国各地から旅行者が訪れ、台湾最長の吊橋の光景を楽しんでいます。

また、昼と夜では、異なる風景が楽しめます。日中は遠くから見ると紫色の橋が緑の山に映え、夕暮れ時には、橋の欄干やワイヤーに施されたLEDライトが灯ります。夜の帳が降りれば、ファンタジックな光の橋が渓流の上に横たわり、まるで水面の上に輝く銀河のようです。

玉井虎頭山

虎頭山は玉井区竹圍里に位置し、山の形がトラの頭のように見えることから名付けられました。標高239メートルで、玉井区で人気のカフェタイムが楽しめる景勝地です。山頂にはカフェが数軒あり、休日にはいつも満席になります。どの店もそれぞれ特色があり、望める景観も異なりますが、日中は山中の小さな町の景観が、夜には美しい夜景が楽しめます。若者に人気のロマンチックなデートスポットです。
また、山頂にある「抗日烈士余清芳紀念碑」はこの地で日本軍と戦い破れた余清芳を記念したものです。

草山月世界

左鎮区の草山月世界は砂岩と頁岩から成る青灰岩地形で、チョーク地形とも呼ばれます。地質が水を含みやわらかくなったところに、渓流が流れ込み地表を削り、高く突き出た崖が続く地形を形成しました。あちこちに切り立った崖があり、禿山の尾根がノコギリの刃のように光っています。チョーク地形はアルカリ性のため、草木が生えにくく、荒地には乾性植物のトゲダケしか生えていません。岡林里から草山月世界へ向かう道中では、ゴツゴツした特殊な地形に緑のトゲダケの生えた景観が見られます。季節や時間帯によって異なる風景が楽しめ、天気の良い明け方に、標高308メートルの至高点に立つと、日の出や層になった雲霧の変化を観賞できます。冬はトゲダケが黄色くなり、翌年春には赤く色付きます。毎年3〜4月がトゲダケの変色を観賞する絶好の時期です。