北区

台南バスターミナル

台南バスターミナルは浅基礎の建築工法にコンテナを積み重ねて建設されました。グリーン建材のリサイクル可能なコンテナを使用することで、空間のフレキシブルな活用を可能にし、従来の鉄筋コンクリート建築とは違った個性があります。駅の東西両側で合計64個、20フィートのコンテナが積み重ねられ、運営に必要な乗車待ち、チケット販売、商業及びビジネス事務などのスペースを生み出し、そのデザインは2019WAF世界建築フェスティバルにノミネートされました。

 

台南バスターミナルでは、高速バス、市バス、タクシー、自動車、オートバイ送迎、レンタルサービスなど、様々な交通手段の乗り換え空間を提供しており、またターミナル内には専用サービスカウンターや様々な付属の商業スペース、イベントが設けられ、同時にスマートテクノロジーと空間利用が融合し、ユーザーフレンドリー(親子、バリアフリー、ムスリム)な空間環境を生み出しています。

台南二中(旧台南中学校講堂)(台南二中(原台南中學學校講堂))

旧台南高校講堂は1918年に建設され、現在は台南二中(台南第二高校)の小講堂となっています。日本統治時代の中学(高級中学=高校)は基本的に日本人と台湾人の2つの教育システムがあり、ここはもともと日本人生徒のための中学でした。第二次世界大戦後、日本人生徒が激減したため一時的に現在の台南一中と合併し、後に正式に台南二中となりました。
 
講堂の建物には傾斜屋根(切り妻屋根)が採用され、日本統治時代の他の学校建築と同様に学び舎としての風格が色濃く漂うものとなっています。現在の講堂北側の演壇上には今もなお、日本統治時代に天皇陛下の御真影と教育勅語を保管していた奉安室が残されています。

立人小学校忠孝楼(立人國小忠孝樓)

西門路を通りかかるとこの特別な建物に引き付けられずにはいられません。寶公学校本館は1938年に建設されました。学校名はその所在地の行政区画である寶町から付けられ、学校名は「寶」公学校ですが、多くの旅行者が「寶公」学校と間違えています。寶公学校は日本統治時代の台南市内における最大の規模を誇る近代化された公学校で、非常に特殊な建築様式となっています。本館はL字型で、角が斜めにカットされ、中央部を形成しています。入り口とメイン階段はここに設けられ、両側は事務所と教室になっています。現在は立人小学校忠孝楼として教師や生徒の心の中にある学校の精神的な象徴ともなっています。西門路を通る際には、足を止めてこの美しい特別な建物を鑑賞してみてください。

旧日軍台南衛戍病院(原日軍台南衛戍病院)

明治30年(1897年)、日本陸軍台南衛戍病院が赤崁楼に設立されました。大正6年(1917年)、日本軍第三期永久兵営計画により、大規模な建物が日本軍歩兵第二連隊(現在の成功大学光復キャンパス)の北側に再建され、整備された大病院となりました。昭和12年(1937年)、台南陸軍病院に改称されました。第二次世界大戦後の1948年、国民政府軍によって接収されると陸軍訓練司令部軍医院が設立され、 9 月半ばから患者の受け入れを開始しました。翌年、台湾省陸軍司令部軍医院と改称され、    1950  年)  4  月には「陸軍総司令部軍医院」となり、  10 月には「陸軍軍官学校軍医院」に再編されました。1952年3月、「陸軍独立医院」、5月には「陸軍医院」と改称され、陸軍本部直属となりました。1954年、「陸軍医院」から「連勤第四総医院」に格上げされ、連勤総司令部直属となりました。1955年に、)陸軍供応司令部軍事医療部門に改編され、「陸軍第四総医院」と改称されました。1960年、陸軍本部によって各病院の番号が統一されたことにより、「陸軍第804総医院」と改称され、通称804医院と呼ばれていました。

西華堂(西華堂)

台南駅と台南公園の間に位置する西華堂は、にぎやかな市街地にある秘境と言えます。往来の激しい大通りから路地に入ると、まるで静かな別世界に来たような感覚にとらわれます。西華堂は1750年に齋教金幢派の翁文峰支派によって建立されたもので、三寶仏を祀っています。現在も多くの教徒がここで寝起きし、修行をしています。静けさに満ちた厳粛な雰囲気は西華堂に足を踏み入れた人々に心の安寧を感じさせます。300年もの歴史を有しながら、西華堂の建物は完全な状態を保っており、正殿、門廊、屋根の庇は数百年前にタイムスリップしたかのように感じさせます。台南を訪れたなら、駅から出て台南グルメに直行するのではなく、都市と古跡が見事に共存したこちらを是非見に来てください。

花園夜市(花園夜市)

有名な台南花園夜市は、台湾のほかの夜市ほどの 歴史はありませんが、短期間で400もの 屋台が出る大規模夜市へと発展し、台南市で一番の、また台湾で最も有名な夜市の1つとなりました。2013年には Facebookにおいて全世界で最もチェックインされたスポットの12位にランクインしています。グルメ、ファッション、ブティック、レジャーエンターテインメントの4つのエリアに分かれています。それぞれの屋台は注目を集めるために、店の宣伝を記したのぼりを高々と掲げ、
そののぼりがはためくさまはまるで戦国時代の軍隊を思わせるような活気に満ちています。

鴨母寮市場(鴨母寮市場)

鴨母寮伝統市場は台南の多くのB級グルメの発信地であり、今なおその人気は衰えることなく、台南生活において重要な役割を担っている市場です。2017年の日本映画「ママ、ごはんまだ?」は、台湾と日本のハーフである一青妙の著作をベースにした作品で、鴨母寮伝統市場などの台南の風情が収められ、日本で公開されました。

小北観光夜市(小北觀光夜市)

南部でよく目にする屋外夜市とは異なり、小北観光夜市は室内に設けられた夜市です。有名なB級グルメ、季節のフルーツ、ドリンクや冷たいスイーツ、ファッション、靴や帽子などのさまざまな商品が一堂に会した総合ショッピングモールとなっています。天候や車に煩わされることなく、歩行者は自由に散策しながらショッピングやグルメを楽しむことができます。

台南文化創意産業園区

台南駅を出て右へ曲がると、青空の下に映える赤く美しい建物が見えます。後方には高々とそびえるシャングリラホテル(香格里拉飯店)があり、台南の新旧が入り混じる代表的な景観です。もとは台湾総督府専売局台南支局台南出張所だったところですが、台南文化創意産業園区として整備され、厳かな歴史的建築が観光やレジャーにぴったりの場所に変身しました。出張所本体は古めかしさただよう展覧会場になっていて、さまざまな展示が行われています。また、産業と芸術文化の担い手をつなぐプラットホームの役割もあります。不定期に開催される各種テーマの講座には、多くの親子連れが参加し、園内で汽車を見ながらお菓子を食べたり、手作り教室に参加したりして、親子の時間を楽しんでいます。生活の美学やロハスな生活を体験するには絶好のスポットです。

台湾保生大帝官祀首廟-祀典興済宮

1679年に建てられた祀典興済宮は、通称大道公廟。大観音亭の隣にあり、主神に保生大帝を祀ります。にぎやかな成功路にある歴史的建築物です。明の鄭氏時代から現在までで、政府が建てた保生大帝廟としては最大規模を誇ります。現在、二つの廟の間には、当時催事に訪れた官民らの更衣、休憩所となった「官廳」が残されています。二つの廟は八角門で繋がっており、現在台湾では唯一、官廳が残されている廟です。 大道公廟は「薬みくじ」が有名です。言い伝えによれば、先住民族統治のための開山巡撫政策が行われていた頃、清の兵士が未開発の深山へ入り、伝染病などの悪い病気にかかることが度々起きたので、山へ入る前には必ず廟で平安祈願をするようになりました。多くの官兵は、まだ薬が発達していなかった時代に、廟で薬みくじを引きました。大道公廟の薬みくじは確かな効果があったので、当時大盛況になりました。今でも廟内には数多くの薬みくじが保存されており、展示されています。