在地藝文

台湾保生大帝官祀首廟-祀典興済宮

1679年に建てられた祀典興済宮は、通称大道公廟。大観音亭の隣にあり、主神に保生大帝を祀ります。にぎやかな成功路にある歴史的建築物です。明の鄭氏時代から現在までで、政府が建てた保生大帝廟としては最大規模を誇ります。現在、二つの廟の間には、当時催事に訪れた官民らの更衣、休憩所となった「官廳」が残されています。二つの廟は八角門で繋がっており、現在台湾では唯一、官廳が残されている廟です。 大道公廟は「薬みくじ」が有名です。言い伝えによれば、先住民族統治のための開山巡撫政策が行われていた頃、清の兵士が未開発の深山へ入り、伝染病などの悪い病気にかかることが度々起きたので、山へ入る前には必ず廟で平安祈願をするようになりました。多くの官兵は、まだ薬が発達していなかった時代に、廟で薬みくじを引きました。大道公廟の薬みくじは確かな効果があったので、当時大盛況になりました。今でも廟内には数多くの薬みくじが保存されており、展示されています。

鎮北坊文化園区

鎮北坊文化園区の範囲はほぼ現在の台南市北区にあります。鎮北坊は、清朝時代には行政官署や軍の重要機関が置かれた場所で、それに伴った地名が数多くありました。大銃街(現在の自強街)、總爺街(現在の崇安街)などは軍を象徴する地名だったと言えるでしょう。
区域内には古跡が多く残されており、開基玉皇宮、大観音亭、烏鬼井などがあります。開基天后宮は鎮北坊文化園区の重要な観光名所です。成功路から自強街に入るとすぐに見える舊來發餅舖は、府城になくてはならない懐かしい味わいが楽しめるお店です。店内には小さな紅龜粿(亀の形をした赤い中華菓子)や大餅(餡入りの中華風焼き菓子)の他、祭事でよく使われるお供え物の模型が置かれていて、旅行者が珍しそうに眺めています。自強街を進むと昔の台南の路地裏風情がより深く感じられるでしょう。雰囲気の異なるカフェが点在しています。歩き疲れたら近くの鴨母寮市場でB級グルメを探すのもおすすめです。昔懐かしい台南を体験するなら、鎮北坊はもってこいの場所ですよ。

鯤喜湾文化園区-保安宮

保安宮は1946年に建立されました。百年以上の歴史ある古廟ではありませんが、貴重な文化遺産が保存されています。一つの廟の中に国家薪伝賞受賞者4人の作品があるという非常に珍しい廟です。葉進禄による剪黏、潘麗水による門神と樑の彩色画、蔡草如の神龕壁画、そして施弘毅の石彫と、四大巨匠の作品が一堂に集められています。長い間線香の煙にさらされていたことから、2014年の建て直しの際には、これら巨匠の作品も修復、補強が行われ、廟の中も外もすっかり新しく生まれ変わりました。巨匠たちの芸術作品も再び華やかさを取り戻しています。

鯤喜湾文化園区-万年殿

台南市南区湾裡(灣裡)にある万年殿(萬年殿)は、湾裡地区の主要な信仰の場です。1729年に建てられ、主神に葉、朱、李の三府千歲が祀られています。12年に一度執り行われる王醮大典は貴重な祭事で、数ヶ月にわたって祭典儀式が催されます。この時には主神の王船が練り歩き、大勢の人が参加します。通常、王船信仰では王船を焼き払い、世の中の疫病を持っていてもらう象徴としますが、ここでは王船が地元の人々の最初の信仰であることから、練り歩くだけで、王船は焼きません。これが万年殿の儀式の一番の特色です。そのため、廟内にある古い王船を一目見ようと普段でも多くの旅行者が訪れています。

鯤喜湾文化園区-万皇宮

万皇宮(萬皇宮)は1739年建立。主神に代天巡狩の葉、朱、李の三府千歲を祀り、地域の信仰の中心になっています。廟は、皇宮を模した非常に大規模で壮麗な建物です。廟内の彫刻はすべて有名な職人が手がけており、潘麗水、蔡草如、施弘毅などの作品もあります。12年に一度行われる万皇宮王船建醮は地域の一大祭典です。廟の前の広場には、廟と同じく壮観な超大型の祭壇と王船が置かれ、多くの文化好きな写真愛好家にとって見逃せないイベントになっています。
近年は喜樹芸術集落のクリエイターズマーケット「喜事集」が人気を集めていることから、参拝客も増えています。

鯤喜湾文化園区-海景天橋

にぎやかな安平区から少し離れたところにある小さな集落です。海岸沿いの道を進むと、道の中央に小学校と浜辺をつなぐ変わった形の歩道橋が見えてきます。
四鯤鯓に位置するこの浜辺に立つと、台南のビーチはこんなにも美しいのかと驚くことでしょう。この美しさは多くの人々の善良な心によって保たれています。訪れた際は環境保全にご協力ください。
【浜辺の貝殻は持ち帰らず、本来浜辺にあるべきでないものは持ち帰りましょう。浜辺に残すのは足跡だけ。持ち帰れるのは写真と思い出だけです】

鯤喜湾文化園区-龍山寺

全台開基四鯤鯓龍山寺は、全台開基四鯤鯓祖師公廟とも呼ばれ、台湾で初めて清水祖師を祀った廟です。1665年(明の永曆19年)頃に建てられ、鄭成功とともに台湾に渡った泉州府安渓県の軍民が、安渓清水巌から分霊した清水祖師の神像と、漳州府平和県の移民が三平寺から迎えた三平祖師の神像を合わせて、四鯤鯓に建てた廟に祀りました。
長い歴史の中で、何度も修繕や拡張工事が行われ、現在のような煌びやかな建物になりました。龍山寺と名が付いていますが、主神は清水祖師で、そのほかの龍山寺のように観音菩薩ではありません。
龍山寺の最大の特色は門神です。一般的な門神とは異なり四大鬼王が描かれています。これは清水祖師に降伏した部将だと言われています。名匠潘麗水の作品です。

台南市客家文化会館

2010年に落成、オープンした新しい会館です。入り口には温かみのある木の看板と花柄の提灯があり、客家の特色が感じられます。会館内は紙傘と赤提灯でディスプレイされ、客家らしさが演出されています。館内には客家文化に関連のある生活用品や農具が展示されており、客家の文化、歴史、手工芸、美食、建築などが詳しく紹介されています。客家の信仰については、基本的な信仰観として敬天法祖を挙げており、その起源は古い華人文化にあります。ここでは、各地から訪れる旅行者が、もてなしの心や勤倹で知られる客家民族の伝統に触れ、より深く客家文化を知ることができるようになっています。

水交社文化園区(水交社文化園區)

2019年末、眷村の姿を保存した水交社文化園区がオープンしました。園区内の瓦屋根の家屋の上方にはコンクリートの台面が架けられ、壁面に木の格子窓をはめ込み、排水管が瓦の軒を走って下へ伸びています。建物の周囲には用水路が掘られ、さらに長いアシが畑でゆらゆら揺れています。園区の生態はそれだけでなく、池では緑の葉が美しく上品な蓮の花を引き立て、古い木の根が壁の上で絡み合い、人々は会話に花を咲かせ、静かな散策のひと時を過ごしています。また園区内にはF-5E戦闘機があることから、「飛行機眷村」とも呼ばれています。

 

時代を経て保存された空の軍史

清代、日本統治時代、さらに国民党政府の台湾移転といった時代を経て、水交社は空軍雷虎特技小組の故郷となり、2004年に台南市政府が「元水交社宿舍群及び文化景観」の名称で市定古跡に指定しました。園区内の「AIR台南館」、「水交社歴史館」はインタラクティブメディア、昔の文化財、さらに構造模型で空軍操縦士がゴーグル越しに見た歴史を再現しています。かつての生活の痕跡に思いをはせる

 

鯤喜湾文化園区

鯤喜湾文化園区は広大な敷地を擁しています。北は安平商港と鯤鯓埠頭から始まり、最南端の二仁渓そばの南區親水公園(南区親水公園)までがその範囲で、黄金海岸(黃金海岸)や喜樹アート村(喜樹藝術聚落)、湾裡商圈(灣裡商圈)なども含まれます。砂浜が続く海岸線沿いには、ぜひ訪れたいスポットがいくつもあります。クジラをモチーフにした特殊なデザインの海景天橋や、そばにある防波堤の桟道から、サイクリングや散歩をしながら景色を楽しむことができます。黄金海岸は、台南の人々が休日の午後に水遊びをする定番の場所です。砂浜で凧を揚げる親子や、手をつないで散歩するカップルなどは、よく見られる光景です。
新興の喜樹アート村にもつながっています。地域のおばあさんたちが力を合わせて作った本物そっくりの魚のペンケースや野菜の形のバッグは全国的に有名になりました。
また、湾裡の万年殿(萬年殿)には300余年の歴史がある古い王船があり、湾裡長老教会(灣裡長老教會)と合わせて、注目のスポットになっています。湾裡黄金商圏には庶民グルメの老舗も多く見逃せません。

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