無障礙設施

虎頭埤風景区

虎頭埤は台湾で初めて建設されたダムで、100年以上の歴史があります。「小日月潭」とも呼ばれ、台南の人々のお気に入りの公園になっています。台湾のアーティスト、周杰倫の映画監督作品である『天台』のロケ地にもなりました。1905年に虎月吊橋(吊り橋)が建てられると、湖はより一層趣深くなりました。豊かな自然に恵まれた歩道に沿って湖畔を周回すれば、徒歩でも自転車でも、気持ちの良い景色が楽しめます。ダムにはレジャー施設が整っていて、バーベキューやキャンプ場は人気のスポットです。湖の周回歩道だけでなく、白鳥ボートやカヌーに乗って水上から景観を楽しむこともできます。 早朝や夕方は虎頭埤の景色がもっとも美しい時間帯です。日の出や夕暮れ時の湖面は千変万化。うっとりするような景観です。夏はナンバンサイカチ(阿勃勒)の開花期で、木々が黄色い花で埋め尽くされます。黄金色の雨のような花びらが湖面に映る様子は思わず息を飲む美しさです。

台湾金属創意館

台南の観光地にはよく台湾金属創意館(台灣金屬創意館)の作品が置かれています。例えば、台南市立野球場(台南棒球場)にあるロボットや、柳営区にあるオランダ村(荷蘭村)の牛のオブジェなど、冷たい印象の金属を親しみやすいアートに変身させ、金属を使った創作の面白さを伝えています。 創意館では、建物の中も外もスチール製の装飾品や家具で飾られています。硬いスチール材がこれほど多様に変化することに驚かされることでしょう。特に印象的なのは、プレスルームの壁に掛けられたモナリザです。3608個の色付き金属パネルを組み合わせたもので、金属アートの無限の可能性を感じさせてくれます。

立康中草薬産業文化館

立康中草薬文化館(立康中草藥文化館)には、台湾先住民の間で百年以上受け継がれてきた痛み止め薬の発展史、古文物、そして百種類以上の本場の漢方薬が展示されています。参観の際は、専門の解説員がわかりやすい言葉で漢方薬をどのように生活に取り入れたら良いかを紹介してくれます。中国の東洋医学界を代表する人物の紹介がタイムトンネルの入り口。現在の一般的な湿布は、昔は「狗皮藥膏」と呼ばれた膏薬が徐々に改良されたものです。館内では狗皮藥膏の半製品や製造機械を見ることができます。

国立台湾歴史博物館

国立台湾歴史博物館(國立臺灣歷史博物館)は、台湾の歴史に深く関わりがある「台江內海」にあります。17世紀以前から、台江內海には東洋、西洋の人々が次々とやってきて貿易を行っていました。時代が変わり、堆積物で水路が塞がれてできた陸地に歴史博物館は建てられています。目まぐるしく変化する時代と、豊かな歴史を感じさせてくれます。 歴史博物館の見どころは館内だけではありません。屋外にはパブリックアートがいくつも設置されていて、ゆっくりと鑑賞する価値があります。船を漕ぐオール型の動力装置は、先人が風に乗って航海した船を象徴しています。ドラマに出てきそうな「希望之丘」は、その上に立てば安南区の最高峰に登ったことになります。キラキラと輝く「感恩樹」(感謝の木)はステンレス製で、人気のSNSチェックポイントになっています。 館内には、歴史や文化、自然などに関する様々なコレクションと、史実に基づいた、或いは想像を形にした展示があり、台湾の歴史を探索することができます。
 
 

『腳の眼鏡』足部科学体験センター(紅崴科技股份有限公司)

「腳の眼鏡」足部科学体験センター(腳の眼鏡足部科學體驗中心)は足の健康をテーマにした観光工場です。工場内で特に目を引かれるのは、エントランスにある瑠璃の千手観音像でしょう。有名なガラス工芸家、楊惠姍による作品で、世界に四つしかない貴重な観音像です。二階には、観光工場の発展沿革が紹介されています。驚くべきは、3D空間投影でダイヤモンド型の中に投影されるガイド。最新技術の映像はインタラクティブに反応し、思わず目を見張ります。そのほか、近年東南アジアからの旅行者が増加していることから、イスラム教徒向けの祈祷室も開設されています。三階は主に足の検査技術やハンドメイド靴の展示が行われています。ハンドメイド靴のプロジェクションマッピングや、楽しいDIY体験コーナーもあります。健康とテクノロジーをインタラクティブに楽しめる観光工場です。

安平樹屋

德記洋行の後方に位置する樹屋は、もとは德記洋行の倉庫でした。19世紀末から日本統治時代初期にかけて建てられたもので、かつては「大日本塩業株式会社」出張所倉庫でもありました。現在の姿は日本人によって増築されたものです。 100年あまりの歳月を経て、倉庫の壁にはガジュマルの根が絡みついています。高くそびえる樹はまるで倉庫の屋根のようで、安平樹屋に珍しい外観と神秘的な雰囲気を作り出し、廃墟と大木が共生する不思議な光景を形成しています。大樹が絡みつくアンコールワットの「タ・プローム」さながらの景観です。 幹と幹の間に桟道が整備されており、樹冠まで登ることができます。樹冠ではリスや鳥が戯れ、豊かな生態系を感じさせます。歩き疲れたら園内の樹屋咖啡で一休みするのがおすすめです。アイスクリームを食べて涼んだら、また安平の美を探しに出発しましょう。

新百祿燕窩観光工場

工場では、明るいガイドスタッフの解説を聞きながら見学します。アニメーションを多用した可愛らしい展示でツバメの生態やツバメの巣の生産過程を紹介しています。 ツバメの巣はなかなか採れないため、工場内ではツバメが家に巣を作る様子や、東南アジアでツバメの巣が採集される様子をシミュレーションしています。 DIYでは忍耐力が試されます。用意されるのは、半製品のツバメの巣。ツバメの羽や毛が透明な巣の中に混ざっているので、ピンセットで一つずつ取り除いていきます。熟練した職人でも一日に数百グラムしか取り除けないそうです。手先の器用さと集中力を試してみてください。

黑橋牌ソーセージ博物館

黑橋牌は、府前路の近くにある「烏橋仔」と呼ばれる黒い橋のそばで創業したソーセージ(台湾腸詰)メーカーです。黒い橋は企業名の所以にもなっています。観光工場の外観はブランド品店のようで、入り口にある大きな器は、かつて廟の前で屋台を出していた頃の情景を再現したもの。建物に入った瞬間から楽しめます。

ソーセージ博物館の参観は、3階から順番に下りて来るのがおすすめです。館内にはレトロな情景がいくつも造られています。昔、廟の前の広場でよく行われていた布袋戲(人形劇)の舞台や、数十年前の台南の街のイメージ、そして黑橋牌ソーセージの沿革の紹介ビデオなどがあり、レトロな雰囲気を高めています。まるでミニチュア版台南歴史博物館のようですよ。

2階にあるソーセージのショーウインドウは、思わずよだれが出てしまうほど、本物そっくりに作られています。1階は主に販売&休憩コーナーになっており、黑橋牌の各種食品やクリエイターズグッズなどの商品が並んでいます。

水交社文化園区(水交社文化園區)

2019年末、眷村の姿を保存した水交社文化園区がオープンしました。園区内の瓦屋根の家屋の上方にはコンクリートの台面が架けられ、壁面に木の格子窓をはめ込み、排水管が瓦の軒を走って下へ伸びています。建物の周囲には用水路が掘られ、さらに長いアシが畑でゆらゆら揺れています。園区の生態はそれだけでなく、池では緑の葉が美しく上品な蓮の花を引き立て、古い木の根が壁の上で絡み合い、人々は会話に花を咲かせ、静かな散策のひと時を過ごしています。また園区内にはF-5E戦闘機があることから、「飛行機眷村」とも呼ばれています。

 

時代を経て保存された空の軍史

清代、日本統治時代、さらに国民党政府の台湾移転といった時代を経て、水交社は空軍雷虎特技小組の故郷となり、2004年に台南市政府が「元水交社宿舍群及び文化景観」の名称で市定古跡に指定しました。園区内の「AIR台南館」、「水交社歴史館」はインタラクティブメディア、昔の文化財、さらに構造模型で空軍操縦士がゴーグル越しに見た歴史を再現しています。かつての生活の痕跡に思いをはせる

 

黄金海岸

黄金海岸(黃金海岸)は台南最南端にある海岸です。台南安平区の漁光島から黄金海岸まで、およそ5キロにわたる砂浜が続いています。午後には、多くの人が散歩や水遊び、凧揚げなどを楽しんでいます。黄昏時には夕日が浜辺に差し、金色にキラキラと輝きます。黄金海岸の名も、その光景に由来しています。日没の時間帯がもっとも人が多いですが、夜になっても人出は減らず、海岸沿いのオープンカフェに流れていきます。色とりどりのライトが灯り、情熱的な黄金海岸はロマンチックな月光海岸へと様変わり。夜の集いに格好のスポットになっています。