地方展館

下営区産業文化展示館では、白ガチョウ、養蚕、黒豆をテーマに下営区の産業文化を詳しく紹介しています。展示館は30年の歴史を持つ空き倉庫を改築したもので、下営農業発展エリア、絹製品展示アリア、蚕・桑エリア、生活展示エリア、マルチメディア上映エリア、養蚕業文化エリア、古農具展示、黒豆産業文化エリア、ガチョウ産業文化エリア、郷土芸術文化エリア、下営農業協同組合特産品販売エリアなどが設けられています。その他にも黒豆醤油の製造加工作業場、絹綿布団制作室があり、さまざまな手法による豊富な展示内容で、下営区の産業を細かに紹介しています。

麻豆文化館は2001年にオープンし、文化局によって一鄉一文化館が推進されていた時期に設立されました。現在では麻豆区内で最高の芸術文化展示スペースとしてさまざまな麻豆に関する文物を展示しています。また、ここではさまざまなアーティスト作品の展示やアーティストと文学・歴史編集者との交流が頻繁に行われ、麻豆地域の文化人が集う場所となっています。麻豆で碗粿(お米をすりつぶして蒸したもの)を食べて、倒風内海故事館を巡り、麻豆の近代文学と歴史、本土芸術を知りたくなったなら、麻豆文化館はその思いを必ず満たしてくれます。

1624年、オランダ人によって安平に熱蘭遮城(ゼーランディア城)が建設されましたが、その地が後背地であったため、台江対岸の赤嵌(当時の台南平埔族赤崁社の居住地)に政治と経済の中心として新たに普羅民遮城(プロヴィンティア城)が建設されました。赤嵌街と普羅民遮街の発展にともない、商業都市としての繁栄の歴史の幕開けとなりました。

「鹿耳門」は台湾の歴史の入り口であり、「鄭成功上陸の地」と「鹿耳門媽祖正統」問題は鹿耳門渓南北両岸の人、神、事、物に常日頃から影響を与え続けています。南岸の媽祖宮仔(鹿耳門天后宮)と北岸の土城仔(台南土城正統鹿耳門聖母)は独自の宗教文化を発展させ、成功を収めてきました。地方文化センターの運営もまさにその最も顕著な一例と言えます。
 

媽祖宮仔の鹿耳門天后宮は、「鹿耳門歴史文化地区地域文化館」として「鄭成功文物室」、「伝統建築展示室」、「近代芸術文化展示室」、「鹿耳門公館展示ホール」の4棟の運営を積極的に行っています。4棟の内容や役割はそれぞれ異なりますが、それらはすべて鹿耳門天后宮の歴史を尊重し、文化を重視する姿勢を表すものとなっています。
 

東門美術館は誰もが頻繁に行き来する人気の莉莉フルーツストアに隣接する建物の1階にあります。1996年に設立された東門美術館は、近年台南芸術博覧会の会場の一つにもなっており、明るい展示ホールには国内外の絵画、彫刻、写真、ニューメディアアートといった有名アーティストの作品が常設展示され、台南現代アートの優れた展示スペースとなっています。

篤加集落は邱家の発展に伴って形成された、現在のところ台湾で最も完全な状態で保存されている最大の単姓血縁集落です。篤加集落の祖先は中国大陸から台湾へと開拓移住し、世代を重ね、一族が生活とともにしてきましが、このような過程は、まさに初期の台南地域の開発と集落形成の縮図と言えます。

初期の篤加集落では虱目魚(サバヒー)の生産が盛んでした。現在はボラ(からすみ)の大規模養殖が行われ、養殖面積は250ヘクタールを超え、台湾全体のからすみ生産量のおよそ30%以上を占めています。
 
篤加集落文物展示館は2004年12月19日に設立された台南で初めての集落文物展示館です。地域の博物館としての理念に基づいて企画運営され、篤加集落文化の多様性を紹介しています。

緑の大地をバックに、キャンバスの上で子供たちの楽しそうな声が水しぶきとともに飛び交い、きらめく太陽の光、色とりどりの花が満開に咲き乱れています。庭園の奥へ入っていくと、灰黒色の屋根に赤レンガの建物が現れ、扉を開けると来客を迎えてくれます。カラフルで楽しい桃源郷を体験した後は、静かにまだらな水道の歴史の痕跡をひも解きましょう。

 

来客を迎える大地の芸術自然の楽園の姿で来客を迎えるのが台南山上花園水道博物館の大きな特徴で、芸術庭園、密林エリア、多肉植物、様々な可愛い生態の姿を庭園広場の各地で見ることができます。広場中央の八田池では、子供たちが完全武装して思い切り遊ぶ姿が見られます。さらに、いくつかのインスタレーションアートは漁光島から移転してきたもので、様々な顔を持つアート作品が多くの人の注目を集め、こぞって写真を撮影するスポットとなっています。
水道の歴史古跡を巡る

 

高くそびえ立つ壮大な教会は仁徳区でも数少なく、そこに掲げられた台湾ホロコースト和平紀念館という文字は、多くの人々にとってあまり馴染みのないものでしょう。ですが、車路墘教会と言えばおそらく多くの人がここがどこなのかわかるでしょう。ロイ・チウ主演の映画「加油!男孩」は十鼓園区で撮影されたものですが、この車路墘教会でも撮影が行われました。台湾ホロコースト和平紀念館は教会の2階に位置し、台湾で唯一のユダヤ人文化財をテーマとした文化館です。ホロコーストとは第二次世界大戦において600万人以上ものユダヤ人が迫害され、死に追いやられた歴史的な出来事であり、後にユダヤ人の慰霊と世界平和の理念を広く知らしめるために、世界各地にホロコースト記念館が設立され、車路墘教会はその中の1つとなります。1階から2階の展示スペースへと続く階段には、ヨーロッパの小さな町の穏やかな生活からヒトラーの台頭までの時代のうねり、ユダヤ人迫害の様子、古い写真やさまざまな実物コレクションが展示されており、台湾では非常にまれな足を運ぶ価値のある歴史文化館となっています。

1937年に建設された旧新化群公会堂は、日本統治時代には新化地区の人々のための公共集会所でした。2008年に歴史的建造物に指定され、2018年には台南市政府によって青少年図書館への改修が行われました。台南市で初めての歴史的建造物内に設けられた図書館で、木造構造を保存し、青少年のための読書スペース主とし、青少年向けの科学全般、文学、芸術、自己啓発などの図書を収蔵しています。

教育館は子供たちに適した場所で、多くの社会見学で子供たちがここを訪れます。いかめしい名前で、古い消防設備の展示や遊びながら学べる施設があり、身近で簡単な方法を使って防災の手順と重要性を理解することができます。

館内に足を踏み入れると可愛らしい消防車が目に入ります。正面にあるスクリーンでは消防車を運転して現場へと向かうインタラクティブなゲームを楽しむことができ、子供たちは防災ヒーローに夢中になるだけではなく、消防士の苦労も体験することができます。館内には煙や地震を体験できる施設があり、災害発生時の対応方法を学ぶことができます。さまざまな災害ビデオは家屋や消防車の模型を実際に使用することでより印象深いものとなり、子供たちの心をとらえ、学習に集中させることができます。見学後は子供達にプレゼントがあり、多くの親子が防災教育観を訪れる理由の一つになっています。