地方展館

新化は元々シラヤ平埔族の集落だったところで、古くはシラヤ語のTavocanから「大目降」と呼ばれていました。シラヤは台湾の文献によると最も古くから台南に居住していた原住民で、台南の歴史文化の形成発展と密接な関係があります。大目降文化園区は元警察官舎だったところで、修復により総合園区へと生まれ変わりました。園内には武徳殿、日本建築宿舎、日本庭園、故事館、大目降広場などのさまざまな観光スポットがあり、文化資産や文化施設が一か所に集まっていることから、大目降文化の今日に至るまでの歴史を知るのに最適な場所となっています。

元は1882年に建設された安平税務司公館で、日本統治時代には税関クラブとして使用され、後に台南資料館となりました。終戦後は安平区役場として使用されていました。その後、著名なビジネスマンである邱永漢氏から台南市政府にコレクションが寄贈されたことから「台南市立邱永漢民芸館」となり、現在は熱蘭遮城博物館として使用されています。内部には「状況再現」、「難攻不落」、「役所の歴史」、「小さな物語」の4つの展示コーナーがあり、博物館の前方にはオランダ東インド会社のVOCロゴが今なお残されています。

樹谷園区(樹谷園區)は台湾初の液晶テレビの生産専用区で、台湾南部サイエンスパーク(南科區)内にある観光名所が密集するエリアでもあります。樹谷生活科学館(樹谷生活科學館)、音楽ホール(音樂廳)、レクリエーションセンター(綠水活力館)、アスレチック体験場(冒險體驗場)及び多機能性広場が数箇所に設置されているほか、多数のオブジェと湖が宮崎駿作品の情景を思わせる風之谷エリアや、緑あふれるヨーロッパ風の小屋がある樹之谷エリアといった二大名所もあり、南部サイエンスパークで暮らす人々の定番のレジャースポットになっています。

台南の山間地にあたる牛稠埔には、蘭科植物園があります。ラン科植物学の父、吳明坤氏夫妻によって創立されました。もともとランの品種改良産業に従事していた夫妻は、数年の仕事を通してランの美しさに魅せられ、その魅力をもっと多くの人に伝え、残していくべきだと考え、台湾蘭科植物園を創立しました。園内にはランの保全エリア、温室、生態庭園があり、入園は無料です。また、園内にはレストランも併設されています。ランの花を愛でたり、写真を撮ったり、購入したりするついでに食事も楽しみたいという人は、ぜひ山の上にある「ランのユートピア」のような花園に足を延ばしてみてください。

東山区の繁華街、中興路に来たら、有名な東山鴨頭を味わうだけでなく、ぜひ東山区農会横にある咖啡文化館にも立ち寄ってみてください。日本統治時代には米倉と精米場だったところで、リノベーションを経て東山咖啡文化館になりました。「東山驛站」(東山駅)とも呼ばれています。館内の広場には数多くのB級グルメの店が並んでおり、休日には中興路の中でもっともにぎわう場所になります。腰を下ろしてゆったりとコーヒーを飲むもよし、東山のコーヒー栽培の歴史や品種の紹介を見てみるのもよし。台南の庶民グルメを食べ尽くすこともできます。歴史的建築物を再利用するだけでなく、地域の集客を先導する存在になっています。

国道3号線にある東山サービスエリア(東山休息站)は、全国最大の敷地面積を擁する高速道路のサービスエリアで、毎日大勢の人が利用しています。多様な休憩施設があるだけでなく、美しい景観も楽しめ、ちょっとしたレジャースポットになっています。例えば、サービスエリア内にある大きなガジュマルの木は必見です。また、親水公園はこども連れにおすすめの場所です。近年は、さらにトンネル水槽も設置され、新しい目玉スポットになっています。長さ6メートルのトンネルを歩けば、頭上に大きな魚が悠々と泳ぐ姿を見ることができ、まるで潜水艦の中にいるようですよ。

もとは日本統治時代の菁寮唯一の医師だった梁耀明の故居でした。2000年に墨林文物館になり、近年は藍染熊手作坊が入居し、文物と菁寮の伝統工芸である藍染文化を融合させた手作り工坊になっています。展示館には、梁耀明医師が当時使っていた家具や器具が数多く保存されているほか、農村の伝統的な用品もあります。菁寮は昔、藍染の原料植物である木藍の産地で、産出量も品質も高く、かつては安平から海外へ輸出されたほどでした。そのため、藍染の名所になっています。

民治市政センターは台南市が中央の直轄市になった後、範囲の広い台南北部区域において、重要な市政センターになっています。建物は、広く美しい南瀛緑都心公園に面していて、前方の広場には可愛らしい音楽噴水池があり、地元住民が天気のいい日に子どもを連れて訪れる格好の場所になっています。特別な祝日には、広場にはさまざまな装飾が施され、時間を忘れて記念写真を撮る人も少なくありません。1階ロビーにはカフェもあり、座って一休みすることもできます。役所であるだけでなく、レジャースポットとしても利用されています。

東隆宮文化センター(東隆宮文化中心)には、王爺信仰文物館、宗教文物展示館、水滸英雄館、民間信仰研究館、禮俗文物館などがあり、バラエティーに富んだ所蔵品が展示されています。中でも王爺信仰文物館は、台湾で唯一、王爺信仰と刈香醮典をテーマにした展示館です。祭典で実際に使われる現物や写真、精巧な木の彫刻などを通して、王爺信仰文化を余すところなく紹介しています。 参観した後は、近くの蘆竹溝で、北門潟湖の美しい夕日を観賞すれば、旅の素敵な締めくくりになるでしょう。

頑皮世界は台南の歴史ある、且つ唯一の動物園です。心のこもった飼育方法や経営理念は多くの旅行者に支持されています。園に入った瞬間、動物を身近に感じることができますよ。入り口ゲートではコンゴウインコが頭を揺らせて、歓迎してくれます。人気者のイルカ、キリン、ゾウなどは、専門の飼育員の指導を受けながら、近距離で触れることができます。生態教育を理念に掲げる、プロフェッショナルな動物園です。 広い園内は、遊覧車に乗って回ることもできます。園内では、動物に触れられるだけでなく、娯楽施設も数多く設置されています。また、あちこちに東屋やベンチがあるので、いつでも休憩することができるほか、レストランでお腹を満たすこともできます。