地方展館

東山農会咖啡文化館

東山区の繁華街、中興路に来たら、有名な東山鴨頭を味わうだけでなく、ぜひ東山区農会横にある咖啡文化館にも立ち寄ってみてください。日本統治時代には米倉と精米場だったところで、リノベーションを経て東山咖啡文化館になりました。「東山驛站」(東山駅)とも呼ばれています。館内の広場には数多くのB級グルメの店が並んでおり、休日には中興路の中でもっともにぎわう場所になります。腰を下ろしてゆったりとコーヒーを飲むもよし、東山のコーヒー栽培の歴史や品種の紹介を見てみるのもよし。台南の庶民グルメを食べ尽くすこともできます。歴史的建築物を再利用するだけでなく、地域の集客を先導する存在になっています。

東山サービスエリア

国道3号線にある東山サービスエリア(東山休息站)は、全国最大の敷地面積を擁する高速道路のサービスエリアで、毎日大勢の人が利用しています。多様な休憩施設があるだけでなく、美しい景観も楽しめ、ちょっとしたレジャースポットになっています。例えば、サービスエリア内にある大きなガジュマルの木は必見です。また、親水公園はこども連れにおすすめの場所です。近年は、さらにトンネル水槽も設置され、新しい目玉スポットになっています。長さ6メートルのトンネルを歩けば、頭上に大きな魚が悠々と泳ぐ姿を見ることができ、まるで潜水艦の中にいるようですよ。

墨林農村文物展示館

もとは日本統治時代の菁寮唯一の医師だった梁耀明の故居でした。2000年に墨林文物館になり、近年は藍染熊手作坊が入居し、文物と菁寮の伝統工芸である藍染文化を融合させた手作り工坊になっています。展示館には、梁耀明医師が当時使っていた家具や器具が数多く保存されているほか、農村の伝統的な用品もあります。菁寮は昔、藍染の原料植物である木藍の産地で、産出量も品質も高く、かつては安平から海外へ輸出されたほどでした。そのため、藍染の名所になっています。

民治市政センター

民治市政センターは台南市が中央の直轄市になった後、範囲の広い台南北部区域において、重要な市政センターになっています。建物は、広く美しい南瀛緑都心公園に面していて、前方の広場には可愛らしい音楽噴水池があり、地元住民が天気のいい日に子どもを連れて訪れる格好の場所になっています。特別な祝日には、広場にはさまざまな装飾が施され、時間を忘れて記念写真を撮る人も少なくありません。1階ロビーにはカフェもあり、座って一休みすることもできます。役所であるだけでなく、レジャースポットとしても利用されています。

東隆宮文化センター

東隆宮文化センター(東隆宮文化中心)には、王爺信仰文物館、宗教文物展示館、水滸英雄館、民間信仰研究館、禮俗文物館などがあり、バラエティーに富んだ所蔵品が展示されています。中でも王爺信仰文物館は、台湾で唯一、王爺信仰と刈香醮典をテーマにした展示館です。祭典で実際に使われる現物や写真、精巧な木の彫刻などを通して、王爺信仰文化を余すところなく紹介しています。 参観した後は、近くの蘆竹溝で、北門潟湖の美しい夕日を観賞すれば、旅の素敵な締めくくりになるでしょう。

頑皮世界野生動物園

頑皮世界は台南の歴史ある、且つ唯一の動物園です。心のこもった飼育方法や経営理念は多くの旅行者に支持されています。園に入った瞬間、動物を身近に感じることができますよ。入り口ゲートではコンゴウインコが頭を揺らせて、歓迎してくれます。人気者のイルカ、キリン、ゾウなどは、専門の飼育員の指導を受けながら、近距離で触れることができます。生態教育を理念に掲げる、プロフェッショナルな動物園です。 広い園内は、遊覧車に乗って回ることもできます。園内では、動物に触れられるだけでなく、娯楽施設も数多く設置されています。また、あちこちに東屋やベンチがあるので、いつでも休憩することができるほか、レストランでお腹を満たすこともできます。

林崑岡紀念館

漚汪は将軍区最大の集落です。日本統治時代以来、漚汪でもっとも有名な人は「竹篙山之神」林崑岡です。林崑岡(1832-1895)は武秀才の出で、1895年10月に日本軍が台南に迫った際、数千人の義勇軍を率いて対抗しました。最後は急水渓南側のほとりにある竹篙山で戦没しましたが、その武勇伝は語り継がれてきました。記念館は文衡殿の2階にあり、彼の生涯が詳しく紹介されています。空間は小さいものの、古い文物や写真、絵画や書などの作品が数多く展示されています。

塩分地帶文化館-香雨書院

広大な塩分地帯の田園の中に、白い上品な趣の建物が建っています。建物の前には、赤レンガが敷き詰められ、低い塀があり、入り口に香雨書院と書かれています。香雨書院ではさまざまな講座が開かれているほか、地域の文物やアーティストの作品が展示されています。塩分地帯に関する古い写真や地図などの展示物を通して、塩分地帯の歴史や文化により深く触れられる場所になっており、塩分地帯に芸術文化の息吹を吹き込んでいます。

方円美術館

方円美術館(方圓美術館)は将軍区でもっとも文芸の薫りが高く、もっとも美しい建物の一つです。昔は将軍区初の郷長、黃清舞の故居「遂園」で、また黃元郷長が設立した診療所「遂生醫院」でもありました。1944年に建てられたもので、最大の特色は、四合院の回廊にアーチを取り合わせていることです。東洋と西洋の建築様式を融合させており、当時としては非常に前衛的なデザインでした。財団法人方円文化芸術基金会が引取り、改修工事を行い、現在の方円美術館として再生しました。数多くの現代アート作品が展示されていて、かつての主人、黃元郷長の書斎や、故居に残されていた文物や古い写真なども展示されています。昔の文学青年の生活の様子を知ることができるだけでなく、現代の文学青年風のアート作品も鑑賞することができます。

蕭壠文化園区

1905年に設立された蕭壠製糖工場(蕭壠糖廠)は佳里製糖工場(佳里糖廠)とも呼ばれ、1908年から製糖を始めました。日本統治時代に「明治製糖株式会社」が台湾に設立した一番目の新型製糖工場です。1998年、製糖業の衰退を受け工場は閉鎖されましたが、2003年、放置されていた空間を再利用して蕭壠文化園区(蕭壠文化園區)が作られ、芸術文化基地として新たな生命が吹き込まれました。
蕭壠文化園区はまさに地元の人たちにとっての行楽地です。製糖工場をリノベーションした空間は台南の趣に満ちた憩いの場になっています。建物の周囲は公園のようになっていて、倉庫や工場だった建物はアートの展示場に生まれ変わりました。特別に残された屋根の梁は、下から見上げると、青空をバックに幾何学模様のラインが放射状に広がり、周辺の緑も合わさって、気持ちの良い光景を作り出しています。