地方展館

蔴荳古港文化園区(蔴荳古港文化園區)

蔴荳古港文化園区(蔴荳古港文化園區)は麻豆でもっとも有名な伝説の場所です。水崛頭は伝説の中で龍穴(風水上、繁栄するとされる土地)とされ、天子が現れる場所と語り継がれてきました。地元の人々もこれを信じて疑いません。また、歴史の上では、ここは倒風內海の港でした。水堀頭は倒風內海の3つの川が合流する地にあり、船が直接福建へ渡ることができました。水堀頭港は砂糖の輸出港で、当時先住民の平埔族が居住していた麻豆社にはタイワンジカ(梅花鹿)が生息していたため、鹿皮も大量に輸出されました。商船が貨物を卸す水堀頭の河岸一帯はとてもにぎわい、麻豆は発展していきました。当時付近には、平埔族のほか、主に漢人が暮らした麻豆街がありました。台湾に渡ったばかり漢人は、ほとんどが港付近に居住し、街を形成していましたが、やがて水路が塞がれ、海岸線が西へ後退し、現在は埠頭の一部が残るだけになっています。古水道の遺跡やここで発見された古い船釘が、商船の往来で栄えた昔日の港の情景を思い起こさせます。より詳しい麻豆の歴史を知りたくなったら、すぐそばにある傾いた外観の倒風內海故事館に立ち寄ってみてください。

八田與一紀念園区

八田與一紀念園区は、烏山頭ダムの北側に位置し、嘉南大圳の建造者、八田與一を記念して建てられました。記念園区は2009年から2年かけて修復され、2011年に正式に一般開放されました。もとの姿に忠実に再現されており、当時、修復工事を担当した技師は八田與一の故郷である石川県に赴き、その建築様式や日本の木造建築の技術を取り入れて、この公園を造り上げました。大家族を思わせるデザインになっています。 公園の外側にある恋占いの石(戀占石)も必見です。一生を台湾に捧げ、深い愛情で結ばれていた八田夫妻の祝福を受けられるといいですね。

竹炭故事館

台湾で唯一、竹炭を主役にした展示館で、龍崎区の農協が運営しています。地元で盛んに生産される竹を焼いて作った良質な竹炭製品を紹介していて、各種竹炭製品が手に入るほか、炭の種類について知識を深めることができます。また、近くには珍しい竹炭窯もあるので、その構造や竹炭が作られる様子を見ることができます。DIY体験では、竹炭を使った手作り石鹸や除臭袋を作ることができますよ。

奇美博物館

入り口の端にある広場には、壮大な阿波羅噴泉(アポロンの泉広場)があります。水堀にかかる橋の橋脚には勇猛な白い獅子の頭部を象った彫刻が施され、荘厳なオリンポス十二神も整然と並べられています。博物館正面入り口はドーム型の屋根が高々とそびえ、各面ごとに異なるギリシャ様式の列柱が醸す威厳は、数々の宝物を所蔵する宮殿の華やかさをより引き立てています。博物館の最高地点に安置されている彫刻は「榮耀天使」です。フランスの彫刻家ルイ・エルネスト・バリアスの作品を模倣して作られました。手に月桂冠と角笛を持った栄光の天使は、奇美博物館建築の頂上に永遠に佇み、この土地を守り、世の中の素晴らしいヒト、モノ、コトを称えています。 奇美博物館は2015年にオープンしました。建築主体のファサードは長さ150メートル、高さ42メートルで、13億元を投じて建てられました。奇美グループの許文龍氏が建造後、台南市に寄贈した大きなプレゼントです。開幕後は台湾各地や海外から旅行者が訪れるマストスポットになっています。 敷地面積9.5ヘクタールの博物館には、数多くの貴重な国際レベルの芸術品が所蔵されています。「3歳のこどもから90代のお爺さん、お婆さんまで、観て、聴いて、理解することができる音楽や芸術のある地元の博物館。敷居の高くない美学と文化の殿堂」という許文龍氏の願いを実現しています。

十鼓文創園区

十鼓文創園区は敷地面積が約5ヘクタールあり、日本統治時代に建てられた古い倉庫が16棟あります。2005年に打楽器パフォーマンス団体の「十鼓擊樂團」が経営を引き継ぎ、リニューアルしました。使われていないスペースの活用をコンセプトに、長年放置されていた百年近い歴史がある製糖工場に新しい息吹が吹き込まれました。再び輝きを取り戻した倉庫群に、十鼓ならではの台湾の打楽器音楽を融合させています。アジア初の打楽器音楽をテーマにした国際芸術村です。 十鼓文化村にある「夢糖工廠」は、夜になると名実ともに夢の工場になります。古い製糖工場がライトアップで美しく照らされ、巨大な歯車はパフォーマンスの舞台へと変身します。糖蜜を保存する巨大なタンクは憩いスペースとカフェになっています。そのほか園内には、5階の高さから滑り降りるスリル満点の滑り台や、高所から奇美博物館を見下ろせる天空歩道などがあります。また、近年は7階の高さから飛び降りるバンジージャンプも増設され、スリルを味わいたい旅行者が数多く訪れています。

鹿陶洋江家古厝

車で台3号線を走る時は、ぜひ立ち寄りたい場所です。台湾映画『總舖師』(邦題:祝宴!シェフ)のロケ地として爆発的に人気スポットになりました。江家古厝はよく保存された集落で、祠堂を軸にした四合院造りになっています。子孫が暮らす脇部屋(廂房)が左に六棟、右に七棟あり、13匹の龍を象徴しています。また、外側には豚小屋などもあります。

300年以上継承されてきた集落で、現在も江家の後裔がここで暮らしています。現在は20余りの家族、約100人が住んでおり、ほとんどが高齢者とこどもです。
宗祠堂は、地面中央に黒い円があり、階段からもう一方の建物までを17枚の敷石が繋いでいます。花嫁を迎える際、かごに乗って来た新婦は、この円の中央でかごを降り、残りの7枚の敷石を進んで祠堂の先祖にあいさつをする風習があります。今はかごが車になりましたが、この伝統は引き継がれています。

楠西区を訪れるなら一度立ち寄ってみる価値がある古い集落です。ただし、一般の住居ですので、マナーを守って静かに参観し、住民の方がいる場合は一声かけるようにしましょう。また、写真撮影についても住民の方に配慮するようにしてください。

台南左鎮化石園区(臺南左鎮化石園區)

"台南左鎮化石園区はかつての菜寮化石館、自然史教育館、光栄小学校を統合した全国で唯一の「館校合一(博物館と学校が融合した)」化石博物館です。科学考古学、教育振興、観光レジャー機能を組み合わせ、「化石のふるさと」が持つ他にはない自然と文化のつながりを体現した左鎮の重要な化石研究拠点となっています。

左鎮化石園区にはマンモス、ステゴドン、古代鹿、ワニ、貝類などの海洋・陸生生物の化石が収蔵されています。陸生脊椎動物の化石が大量に発掘されたことが大きな特色となっており、左鎮人の頭蓋骨片、中国サイ早坂氏亜種の復元骨格などのコレクションを有する台湾随一の化石の宝庫と言えます。左鎮化石園区は1つのテーマ館から始まり、現在では5つのテーマ館へと大きく発展を遂げました。

新化武德殿

新化武德殿は1925〜1928年の間に建てられ、日本統治時代には剣道や柔道の練習場として使われました。改修後は、新化老街、新化街役場、楊逵文学館(楊逵文學館)、そして新たにリニューアルされた大目降文化園区(大目降文化園區)と合わせて、有意義な文化エリアを形成しています。

武德殿の床は、ばねを使った特殊な建築様式で、台湾ではここでしか見られないため、世界各国の建築家が参観に訪れています。広々とした室内では、さまざまな展覧会が開催されています。また、武德の精神も失われておらず、剣道教室がここで開かれています。武德殿前の大広場と合わせ、にぎやかで歴史的価値のある新化の人気スポットです。

台南市西拉雅文化会館

シラヤ(西拉雅)は文字による台湾の記録の中で、もっとも早くから登場する台南の定住民族です。その名前は、オランダ統治時代の文献にすでに登場しています。この地で発展した民族で、大台南地区の歴史、文化の形成と発展に深く関わってきました。台南市は文化の促進やエスニック交流の場として2014年に文化会館を設立しました。

大地化石鉱石博物館

大地化石鉱石博物館は1993年に設立された小型の私設博物館です。館内は化石と鉱石の二大テーマで展示されています。台湾で発掘された化石や鉱石のほか、世界各地で出土した珍しい化石や鉱石標本も分類して展示されており、分かりやすい解説があります。展示スペースは広々として明るく、落ち着いた雰囲気で、駐車場も完備されています。
創立者は化石や鉱石に関する知識や、古生物学と鉱石学の研究を広めようと、採集、整理の経験や研究を通して得た知識を博物館に展示し、各界や学術機関向けに公開しています。付近の学校がよく校外学習に利用しているほか、海外からわざわざ足を運ぶ専門家も少なくありません。