台南市立図書館総館

読者と観光客の両方におすすめのスポット
図書館のイメージを覆す台南市立図書館総館は、遠くから見ると、人目を引くゴールドの格子状の外観が、なめらかで繊細な独特の美しさを放っています。設計は台湾とオランダの建築家が協力して手掛けたもので、格子の模様をよく見ると、台南の古民家特有の飾り格子の柄が見え隠れし、斬新な建築に取り入れられた伝統の要素が、同館の100年以上の歩みを伝えています。また、夜になると、永康区の夜空を明るく照らすように建物がライトアップされ、格別な輝きを見せてくれます。個性的な美しい外観から、新しいインスタ映えスポットと話題のほか、写真愛好家たちの間で人気の被写体にもなっています。館内1階のサービスカウンター横には、2400冊収容可能な巨大な空間を備えた、同館特有の「24時間貸出・返却コーナー」があります。簡単な操作手順で手軽に貸出と返却ができる上、24時間利用可能で、いつでも好きな時に本を借りたり返却したりできます。書籍がベルトで搬送・分類され、書棚に納められる流れをガラス越しに目にすることもできます。
ユニークな内装スタイル
館内に入ると、明るく広々とした快適な空間もさることながら、特に天井から吊り下げられた紙がモチーフの装飾に目を奪われます。これはイギリスの芸術グループ、Paul Cocksedgeが手掛けた『陣風』(突風)と題するパブリックアートで、突風に吹かれて空に舞い上がる紙が、空中に散在している様子を思わせる作品です。紙の書籍を読む喜びを象徴しているほか、読者が本のページから得る心と思想の自由をも表現しています。また、館内の1階から6階までを貫く赤い階段は、不規則に見える幾何構造とビビッドな色合いが、空間に奥行きを持たせており、館内で人気の写真投稿スポットの一つになっています。閲覧コーナーまでは比較的距離があるため、階段で記念撮影をしても、読書中の方に迷惑をかける心配はありません。ただし、館内ではやはり声を控えめにし、静かに行動するようご注意ください。
ご家族全員のためにあつらえた「都会のリビング」
館内では、シニア読者向けの新聞コーナー、ちびっ子読者のための読書プレイルーム、青少年向けの漫画コーナー、デジタル設備、クッキング教室、カフェ、独立系書店、ギャラリー、劇場などをはじめ、様々な空間が観光客の訪問を待っています。図書館のB1階には、吹き抜けの屋外スペースと、ちびっ子たちが走り回れる楽しい五感探索エリアが設けられており、キッズ専用のミニカーやテント読書コーナーなどが用意されています。入場は予約制で先着順となります。
単なる図書館にとどまらない-本とコーヒーの香り
台南市立図書館総館は、複合型書店を併設する台湾初の図書館でもあります。カフェを兼ねた「烏邦圖UBUNTU書店」は、館内の4階に位置し、コーヒーや軽食、デザートなどを気兼ねなく味わうことができます。座席スペースにはブックシェルフが備え付けられており、利用客はコーヒーの香りに包まれながら、読書を楽しむことができます。お気に入りの本があれば、直接購入することも可能です。店内の書籍と図書館の書籍は別々に管理されており、図書館の書籍を持ち込むことはできませんのでご注意ください。

読者や観光客に関わらず、ぜひ台南市立図書館総館を訪れ、館内でコーヒーでも味わってみてください。きっと本の香りにあふれる素敵な午後のひと時が過ごせるはずです。

id
6031
address
710 臺南市永康区康橋大道255号
geo
POINT (120.23767 23.02474)
district
lang
ja

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