永康区

台南市立図書館総館

読者と観光客の両方におすすめのスポット
図書館のイメージを覆す台南市立図書館総館は、遠くから見ると、人目を引くゴールドの格子状の外観が、なめらかで繊細な独特の美しさを放っています。設計は台湾とオランダの建築家が協力して手掛けたもので、格子の模様をよく見ると、台南の古民家特有の飾り格子の柄が見え隠れし、斬新な建築に取り入れられた伝統の要素が、同館の100年以上の歩みを伝えています。また、夜になると、永康区の夜空を明るく照らすように建物がライトアップされ、格別な輝きを見せてくれます。個性的な美しい外観から、新しいインスタ映えスポットと話題のほか、写真愛好家たちの間で人気の被写体にもなっています。館内1階のサービスカウンター横には、2400冊収容可能な巨大な空間を備えた、同館特有の「24時間貸出・返却コーナー」があります。簡単な操作手順で手軽に貸出と返却ができる上、24時間利用可能で、いつでも好きな時に本を借りたり返却したりできます。書籍がベルトで搬送・分類され、書棚に納められる流れをガラス越しに目にすることもできます。
ユニークな内装スタイル

崑山湖(鯽魚潭)(崑山湖(鯽魚潭))

永康区はかつての台江内海に位置し、古池や橋が非常に多く、その中で最も有名なのが「鯽魚潭」です。この池は古代、大湾海峡だったところにあり、地盤隆起によってできた潟湖がその後徐々に池となっていったものです。現在、この池は永康区にあり、フナが有名なことから鯽魚潭、台南の東に位置することから東湖、堪輿家が台南には龍がいるといったことから龍潭という3つの名前を持っています。池の水は一年中枯れることがなく、永康エリアの重要な灌漑水源となっています。枯れることのない池の水と澄み渡る月の様子は関廟の「大潭埤」と同じく台湾八景の1つに挙げられ、「鯽潭霽月」または「龍潭夜月」と称されています。

永康公園(永康公園)

永康公園に足を踏み入れると、南国リゾートに来たかのような気分にさせる背の高いヤシの木が両側に立ち並んでいるのを目にすることができ、緑豊かな蓮池は公園内必見のスポットです。永康公園は以前は雲山農場という名で、蒋経国総統の宿泊所でした。1960年代に蒋経国が南部視察を行った際には雲山農場に滞在しました。後に公園となりましたが、宿泊所は経国紀念文化館として保存されています。公園内では豊かな生態系が育まれ、遊歩道からは多くの小さな生き物が生育しているのを観察することができます。砂場のあずまやや展望台などの施設があり、南国の雰囲気漂う落ち着いた環境で自然を楽しみながら散策するのに最適な場所となっています。

永康社会教育センター(永康社教中心)

永康社会教育センターは敷地面積約2300坪の、大規模展示スペース、公共図書館、研修室を備えた台湾の地方都市では数少ない公共設備です。読書、芸術文化交流、レジャー、生涯学習の場を市民に提供するとともに、地方の特色ある文物を展示し、永康区の重要な文化教育機関とコミュニティセンターの役割を果たしています。

永康駅(永康車站)

永康駅は1903年の烏松停車場までその歴史をさかのぼることができます。1941年に木造駅舎が建設され、正式に旅客輸送の鉄道駅となりました。現在のコンクリート造りの駅舎は1991年に使用が開始されました。永康駅は長い間ごく普通の地方駅でしたが、後に保安駅と共同で発行した「永保安康」記念乗車券が大いなる話題となりました。「永保安康」記念乗車券には幸福の意味(安らかな生活と健康な体を永遠に保つ)があり、多くの旅行者でにぎわっています。

台湾金属創意館

台南の観光地にはよく台湾金属創意館(台灣金屬創意館)の作品が置かれています。例えば、台南市立野球場(台南棒球場)にあるロボットや、柳営区にあるオランダ村(荷蘭村)の牛のオブジェなど、冷たい印象の金属を親しみやすいアートに変身させ、金属を使った創作の面白さを伝えています。 創意館では、建物の中も外もスチール製の装飾品や家具で飾られています。硬いスチール材がこれほど多様に変化することに驚かされることでしょう。特に印象的なのは、プレスルームの壁に掛けられたモナリザです。3608個の色付き金属パネルを組み合わせたもので、金属アートの無限の可能性を感じさせてくれます。

永康三崁店製糖工場神社遺跡

日本統治時代に日本人が三崁店製糖工場(三崁店糖廠)に設立した神社で、能久親王、天照大神、豊受大神が祀られています。 神社は日本人の信仰の中心でした。当時、台南には神社がいくつもありましたが、市街地に近い神社のほとんどは損壊しているか、すでに建て替えられていました。神社は、たいてい、静かで木々の多い場所に作られますが、三崁店神社はまさに理想的な立地です。市街地から程よく離れた静かな場所にあり、加えて製糖工場の敷地内にあったため、月日が流れ、神社の木造部分が失われてしまっても、正殿や鳥居、手水舎、石灯篭、山道、社務所などの神社建築の基礎は完全な形で残されています。中を歩いてみると、山林に隠れた秘密の神社遺跡を訪れたかのように、ひっそりとしていて、一面緑の豊かな生態系が広がっています。雨が降ると地面にできる水たまりに遺跡が映り、映画のワンシーンのような幻想的な光景です。希少な台湾固種のアオガエル、諸羅樹蛙も生息していて、その姿をカメラに収めようと訪れる人も少なくありません。

大湾凌霄宝殿武龍宮

1967年に建てられた大湾凌霄宝殿武龍宮には、二体の主神が祀られています。上階の凌霄宝殿には玉皇上帝、下階の武龍宮には玄天上帝が祀られ、地元の人々からは大湾天公廟と呼ばれています。
歴史ある廟ではありませんが、永康大湾一帶の非常に重要な信仰の中心であり、地元の人々の生活に深く関わっています。よく付近の学校と共同で催し物を行っているほか、試験シーズンになると受験生のための合格祈願祭が開催されます。廟というよりも、さながら地域の大きなイベントセンターといった存在で、地域の人々に親しまれています。

永康探索教育公園

探索教育公園の敷地面積は約6ヘクタール。台湾最大の本格的なアスレチック場です。近隣の社教センター(社教中心)と合わせ、永康文化教育特区を形成しています。公園内には広い芝生があり、木々が木陰を作っています。設備が整った公園には、よく付近の住民がこどもを連れて遊びにきています。一般的な公園の遊具のほか、比較的難易度の高いロッククライミング、そして本格的な低空アスレチック施設などが揃っています。ただし、アスレチック施設は難易度が高いため、安全を考慮し、専門的な装備及びコーチ同伴での使用が義務付けられています。そのため、現在アスレチック施設の使用には申し込みが必要ですので、ご注意ください。